第351話 椎尾山薬王院のひなまつり(後編)

文字数 632文字

薬王院の参道を登り切ると、正面に本堂が見えます。本堂の右手には、弁天池があり、池の中の島には、弁財天が祀られています。

薬王院のある真壁町は、街おこしのひなまつりで有名です。

薬王院もひなまつりに参加して、お雛様を飾っていました。

弁財天の隣にある建物の中には、雛壇が飾られていました。

弁天池にも小さな舟を浮かべてお雛様が飾られていました。

なお、薬王院では、紫陽花(あじさい)が咲く6月にも、「水無月飾り」といって、弁天池に小さな舟を浮かべて雛人形が飾られます。

古代中国には3月最初の巳の日に川で身を清める風習があり、これが日本に伝わって草や藁など作った人形(ひとがた、かたしろ)に穢れや災いを移して川や海に流す風習に変化したのが、ひなまつりの起源だと言われています。

この人形は、雛人形に変化して、流し雛(ながしびな)になります。
流し雛は、源氏物語の「須磨」にも出て来る古い行事です。

その後、雛人形は、現代のように、段飾りになっています。

つまり、弁天池の船に乗っているお雛様は、伝統的なスタイルを守っています。


写真1 七段の雛飾りです。


写真2 七段の雛飾りを見ているメルシーおばさん。


写真3 弁天池の雛飾りです。橋と弁財天の鳥居も見えます。


写真4 弁天池の雛飾りを見ているメルシーおばさん。


写真5 5人乗りの船のお雛様を見ているメルシーおばさん。


写真6 5人乗りの船のお雛様です。


写真7 2人乗りの船のお雛様を見ているメルシーおばさん。


写真8 2人乗りの船のお雛様です。
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