第226話  Iちゃんの想い出

文字数 617文字

柴犬のIちゃんは、メルシーおばさんが、一番好きだった犬です。Mさんのお家のカーポートにある犬小屋に住んでいました。メルシーおばさんは、お散歩のときに、カーポートの前を通り、Iちゃんに会うのを楽しみしていました。

ある日から、Mさんのお家の犬は2頭になりました。柴犬のKちゃんが新しい家族に加わったのです。Kちゃんが加わって、カーポートがにぎやかになったのは束の間でした。Kちゃんが来て2か月くらいで、Iちゃんが亡くなったのです。がんだったそうです。こうして、メルシーおばさんが一番好きだったIちゃんは天国にいってしまいました。

最近は、お散歩コースに、Mさんのお家の前を選ぶことはめっきり少なくなりました。
それでも、お散歩の途中で、Mさんのお家のカーポートの前を通りすぎると、メルシーおばさんは、犬小屋から、Iちゃんが出てきそうな気がします。犬小屋に今住んでいるのは、Kちゃんだということはわかっているのですが、カーポートの前を通り過ぎると、昔を思い出してしまうのです。



写真1 「今日は、Iちゃんがいるかな」と、カーポートの前で立ち止まるメルシーおばさん。



写真2 「パパ。Iちゃんがきっといるよね」と言っているメルシーおばさん。



写真3 カーポートにある犬小屋を覗き込んでいるメルシーおばさん。



写真4 「やっぱり、Iちゃんではなかったわ」と言っているメルシーおばさん。



写真5 ちょっと、悲しくなって、カーポートの前を離れるメルシーおばさん。
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