第396話 メルシーおばさん、羽成観音堂を訪ねる

文字数 1,201文字

伊賀七の和時計は、復元修理されて、現在は、五角堂から、500m離れたつくば市谷田部資料館に移設されています。資料館のパンフレットには、旧谷田町の文化財として「五角堂と和時計」、「不動並木」、「羽成(はなれ)観音堂と天女の絵」があげられています。

「天女の絵」とは、谷田部藩医の広瀬周度が、16歳の時(1797年)に書いた羽成観音堂の天井画のことです。

羽成観音堂は、1592年に、牛久城主由良国繁が谷田部付近の戦いで滅亡した岡見一族の霊を弔うために建立した寺院の一つです。

観音菩薩は、その人に合った姿になって救いの手を差し伸べるために、三十三の姿に変身します。中でも代表的な姿は六観音と呼ばれ、馬頭観音は、そのひとつです。

馬頭観音には、動物救済のご利益があり、ペットが亡くなった後に馬頭観音にお祈りすると、ペットをお釈迦様のもに連れて行って下さいます。つまり、馬頭観音はとても、ドッグフレンドリーな観音様です。

メルシーおばさんは、羽成観音堂にいって来ました。

ところで、羽成観音堂に筑波山神社のような大伽藍を期待するとがっかりします。

羽成観音堂は平地の森の中にあります。森の中に入ると、そこには、現代的なものは何もありません。

羽成観音堂は、つくば市の観光ガイドには、載っていません。観音堂のお祭り時以外には、ここを訪れる人はいません。市内では、金村別雷神社と並ぶ、時代劇の人気の撮影場所です。羽成観音堂は、江戸時代にタイムスリップした空間です。

今回は、江戸時代にタイムスリップしたメルシーおばさんの写真を掲載します。

羽成観音堂は、中に入れませんので、広瀬周度の天井画はみられません。今回は、替わりに、天井画をもとに書かれたイラストを紹介しておきます。

歩いて発見。谷田部街道めぐり 歴史編 更新日:2023年03月01日
https://www.city.tsukuba.lg.jp/soshikikarasagasu/toshikeikakubushuhenshigaichishinkoka/gyomuannai/2/1/1/1016853.html


写真1 「歩いて発見。谷田部街道めぐり 歴史編(表紙)」の観音堂の天女の絵です。


写真2 羽成観音堂の森が見えてきました。


写真3 後方には、筑波山も見えます。


写真4 羽成観音堂の森に入ってきました。観音堂と小さい祠が見えます。


写真5 羽成観音堂の前のメルシーおばさん。


写真6 羽成観音堂の方面です。「観世音」と書かれた額が見えます。


写真7 小さい祠の前のメルシーおばさん。


写真8 羽成観音堂の境内をお散歩しているメルシーおばさん。時代劇のエキストラになれるかな。


写真9 羽成観音堂の境内をお散歩しているメルシーおばさん。


写真10 割れた石像がありました。割れた石像も大切にお祀りしています。


写真11 これも、割れた石像です。右奥には、とても小さな祠も見えます。
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