第528話 にんじん畑のメルシーおばさん

文字数 898文字

にんじん畑と呼ばれる犬のおもちゃがあります。

にんじん畑(マット)には、複数の穴があいています。その穴にはにんじん型のクッションが入っています。

穴のひとつに匂いのするおやつを入れて、にんじんで蓋をします。

犬は、匂いで、おやつの入っている穴を見つけて、にんじんを抜いて、おやつを食べます。

匂いで、おやつの入っている穴を見つける動作は、ノーズワークと呼ばれます。

ノーズワークは、犬の心身の健全性を高めると言われています。

ママのお友達の飼っているトイプードルが、にんじん畑を大変気に入っているというので、メルシーおばさんも、にんじん参畑をかってもらえることになりました。

犬の口のまわりから鼻先にかけての部分は、マズル(muzzle)と呼ばれます。

マズルと頭蓋骨の長さを比べて、犬を、マズルが長い「長頭犬種」(イタリアングレーハウンド、ダックスフントなど)、マズルが少し短い「中頭犬種」(コーギー、ラブラドールレトリバー、トイプードル、柴犬など)、マズルが極端に短い犬「短頭犬種」(パグ、ブルドッグ、ポメラニアンなど)にわけることが出来ます。

頭の回転の速い人はもうお気づきと思いますが、「短頭犬種」のバグとブルドッグが、にんじん畑の穴からおやつを取り出すことは困難です。

にんじん畑の説明書には、「にんじん穴の大きさは直径5cm、深さ6cmです。マズルの大きさに合わせて、穴の底をあげるなど調整して使って下さい」と書かれています。

メルシーおばさんの犬種のチワワも、「短頭犬種」です。

という訳で、 にんじん畑のノーズワークは、穴の形を変えないと、メルシーおばさんには、ストレス解消ではなく、ストレスになってしまうことがわかりました。





写真1 にんじん畑を見つけたメルシーおばさん。


写真2 マットの裏から、匂いがします。


写真3 匂いの元は、マットではなく、にんじんのようです。


写真4 このにんじんが、匂います。


写真5 にんじんを抜いて、穴にマズルを入れたメルシーおばさん。


写真6 お口が穴の底に届きません。


写真7 苦労して、おやつを穴から取り出したメルシーおばさん。おやつは鹿肉でした。


写真8 鹿肉は美味しいです!
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