第417話 メルシーおばさん、安養寺で紫陽花を見る

文字数 1,086文字

安養寺は、常総市にあり、紫陽花で少しだけ有名なお寺です。とても有名ではないのですが、一寸(ちょっと)時間がとれたので、メルシーおばさんは、思い切って、紫陽花を見に行ってきました。

安養寺は鬼怒川の堤防の上に建設されたお寺です。河川の堤防は公共用地で、そこにお寺を建設することはできません。しかし、安養寺は、日本政府が出来る前から、現在の位置にありますので、例外的に、堤防の上にあるお寺になっています。

明治時代になって鉄道ができるまで、鬼怒川は舟運がさかんで、鉄道の駅に相当する河岸(川岸、舟の駅)は、にぎやかでした。

安養寺の隣の鬼怒川の堤防に、「横曽根川岸跡」の石碑があります。横曽根川岸は、横曽根村の荷揚げ場(舟の駅)の意味です。この石碑は、2000年に常総市によって、「水海道河岸跡」の石碑のセットとして、建設されました。

鬼怒川は、1629年に、安養寺下流の寺畑地点で、小貝川と分離されます。鬼怒川の流れが変わったために、横曽根川岸は廃止され、上流に新たに、水海道河岸が建設されます。これが、常総市(旧水海道市)の始まりです。

1629年までは、安養寺に隣接する横曽根川岸は物流の拠点でした。安養寺が鬼怒川の堤防の上にあるのは、そこが、人が集まる川岸の隣だったからです。


写真1 鬼怒川の堤防です。左に鬼怒川が、堤防の正面に安養寺があります。


写真2 鬼怒川の堤防の上のメルシーおばさん。後方に、有料の水海道大橋が見えます。


写真3 写真1の堤防をまっ直ぐに進むと通行止めに突き当たりました。通行止めのバーの向こうは、安養寺の境内です。


写真4 堤防を斜めに道路まで降りてきたメルシーおばさん。安養寺の紫陽花が見えます。左に石碑が見えます。


写真5 石碑には、「横曽根川岸跡」と書かれています。


写真6 安養寺の参道と山門です。階段は、メルシーおばさんには、急すぎるので、別のルートを探します。


写真7 自動車用のルートの入り口には、お寺の名前が書かれていました。


写真8 自動車ルートの坂道を登っているメルシーおばさん。紫陽花が綺麗です。


写真9 自動車ルートの坂道を登り切ったメルシーおばさん。紫陽花の手前に、半夏生(ハンゲショウ)が見えます。


写真10 半夏生のアップです。半夏生は、開花の頃になると、白い花穂のすぐ下の葉が半分白くなります。写真9に白く写っているのは、半夏生の花穂ではなく、白い葉です。


写真11 お地蔵さんの集団がハウスにはいっています。右に、少しだけ紫陽花があります。


写真12 別のお地蔵さんの集団もハウスにはいっていました。境内に入ると、紫陽花は少なくなりました。
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