第208話 茨城フラワーパークの藤

文字数 1,361文字

山のどんぐりは、沢山とれる表年と少ししかとれない裏年があり、冬眠まえに、どんぐりを食べる山の動物は、裏年には、食料の確保に苦労しているようです。

メルシーおばさんは、どんぐりではなく、ドッグフードを食べていますので、裏年の心配はありませんが、戦争の影響で、食料の価格が上がっているので、ドッグフードも値上がりするかも知れませんね。

今年のつくば市内の藤は裏年のようで、パパが写真を撮りに行った大きな藤棚はどこも、藤の花がよく咲いていませんでした。そこで、パパは、藤の花の写真を撮りに、茨城フラワーパーク(石岡市)にいくというので、メルシーおばさんも、一緒にいくことにしました。

茨城フラワーパークには、つくば市内の藤棚を全部合わせたくらいの数の藤棚がありました。藤は、期待したように綺麗に咲いていました。

茨城フラワーパークは入場料をとるので、藤もしっかり管理しているのでしょう。ちなみに、メルシーおばさんにも、茨城フラワーパークの犬の入場券を買ってもらいました。

お昼は、皆で、茨城フラワーパークの犬もお食事できるテラス付きのレストランで食べました。

パパは、メルシーおばさんが海老のシッポが好きなことをしっていますので、海老のトッピングがあるリゾットを注文しました。

給仕されたリゾットの上には、何故か、海老はのっていませんでした。トッピングは、海老の代わりに、アンコウのフリッターになっていました。

アンコウ(鮟鱇、華臍魚という難しい漢字の魚。Goosefish or Monkfish)は、江戸時代には「三鳥二魚」と呼ばれた5大珍味の1つです。三鳥二魚は、鳥=鶴(ツル)、雲雀(ヒバリ)、鷭(バン)、魚=鯛(タイ)、鮟鱇(アンコウ)を指します。

今でも、二魚は今でも広く食べられていますが、三鳥は、鷭(バン、クイナの一種)を除いて、狩猟が禁止され食べられていません。

アンコウは、メルシーおばさんのご先祖がいたアメリカでも食べられていますが、アメリカでは、アンコウは、貧乏人のロブスター(Poor man’s Lobster)と呼ばれる料理の調理材料の一つで、珍味ではありません。

ということで、お昼には、海老のシッポの代わりに、アンコウのおすそ分けにあずかりました。メルシーおばさんは、アンコウを生まれて初めて食べました。アンコウは、貧乏人のロブスターと呼ばれますが、海老のシッポに負けず美味しかったです。

あ、今、気が付きましたが、日本語では、殻の硬いロブスター(lobster)も、殻の硬くない小海老(shrimp)も、その中間のサイズの海老(prawn)も、海老といいますが、英語では、分かれています。メルシーおばさんが食べる海老のシッポは、殻の硬くない海老(shrimか、prawn)のシッポです。殻の硬いロブスター(lobster)は、身は食べますが、シッポはたべません。メルシーおばさんのか弱いお口では、ロブスターの殻には、歯が立たないからです。間違えないでくださいね。



写真1 藤棚前のメルシーおばさん。


写真2 藤棚の前の四阿(あずまや)のメルシーおばさん。四阿は日陰を作って、風が涼しく、とても気持ちがよかったです。


写真3 咲きはじめたバラの前のメルシーおばさん。


写真4 黄色いお花の前を元気にお散歩するメルシーおばさん。

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