第１３話　テーブルの上のメルシーおばさん

食堂にはテーブルがあります。パパとママは、お食事をテーブルでとりますが、メルシーおばさんは、その時は、床の上のランチョンマットの上で、お食事をいただきます。つまり、お食事中は、メルシーおばさんは、テーブルを使わせていただけません。

テーブルは、お食事のとき以外には、書きものをしたり、本を読んだり、いろいろなことにも使います。そんなときには、お願いすれば、メルシーおばさんは、テーブルの上にのることができます。

テーブルはほどほどに大きく、メルシーおばさんは、小さいですから、メルシーおばさんはテーブルの上を歩き回ることができます。メルシーおばさんは、小さいので、ひょっとすると、テーブルの上を、走り回ることができるかもしれません。でも、急停止に失敗すると、テーブルの上から墜落してしまいます。テーブルの高さは1mくらいなので、人間は、高いとは感じないでしょう。でもチワワの身長は20㎝くらいですから、人間の身長を大雑把に2mとすると、10倍も違うんです。ですから、1mのテーブルにチワワがのっているということは、人間であれば、10mの高さのテーブルにのっていることに相当します。メルシーおばさんがテーブルの端に来た時には、床を眺めてーブルブル震えている理由もお分かりになるでしょう。

最近は、お食事のあとは、パパに歯磨きシートで、歯を磨いていただき、最後に歯磨きガムをいただきます。歯磨きシートはあまり好きではないので、ときどき、パパから逃げ出すことがあります。でも、結局は、歯磨きシートで歯を磨かないと、大好きなガムをいただけないので、ガムの魅力に負けて、歯磨きシートで歯を磨きます。歯磨きシートで歯を磨くときには、パパは、メルシーおばさんが、また、逃げ出さないように、テーブルにに近づき、椅子に座ったまま、メルシーおばさんを膝の上にのせて準備をします。そのときに、メルシーおばさんは、パパのお膝からジャンプして、テーブルの上にのって、準備ができるまで待っています。このときのテーブルは、メルシーおばさんにとっては、歯医者さんの待合室みたいなものです。



写真１　テーブルの上で脇見をしているメルシーおばさん。


写真２　テーブルの上で半分起き上がったメルシーおばさん。


写真３　テーブルの上にあごをつけたメルシーおばさん。