第203話 忘れられたカピバラさん

文字数 592文字

メルシーおばさんのおもちゃ箱には、色々なぬいぐるみが入っています。

一番大好きな犬のお父さんは、いつも、おもちゃ箱の外にいますが、それ以外のぬいぐるみは、交替で、おもちゃ箱の中でお休みしているか、リビングの床の上に出ています。

あるとき、おもちゃ箱の中に、見かけないぬいぐるみがあることに気が付きました。薄茶色の大きなぬいぐるみで、形は、カバさんのようにも、クジラさんのようにも見えます。

すっかり忘れられていたぬいぐるみがあったんです。

さっそく、そのぬいぐるみをリビングの床の上に取り出して、メルシーおばさんは、一緒に、遊びました。遊びながら、なんだろうねと話をしているとぬいぐるみのお尻の方に、ラベルがついていて、そこには、「カピバラ」って、書いてありました。

こうして、謎のぬいぐるみは、カピバラさんであることがわかりました。

カピバラさんとは、よく遊んでいますかですって。

そうなんです、メルシーおばさんが、お口で握手できるところは、カピバラさんのお耳しかないので、一緒に遊ぶには、ちょっと、苦労しています。



写真1 カピバラさんのお耳に、お口で握手しているメルシーおばさん。



写真2 カピバラさんを覗き込んでいるメルシーおばさん。お尻に見えるラベルに、「カピバラ」って書いてありました。


写真3 カピバラさんと並んだメルシーおばさん。カピバラさんのお目は、メルシーおばさんのお目に似ています。

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