第219話 メルシーおばさん、ローズマリー公園で、シェイクスピアを学ぶ(前編)

文字数 1,399文字

南房総市は、2006年3月に、富浦町・富山町・丸山町・和田町・千倉町・白浜町・三芳村の7町村が合併してできています。その結果、市内には、道の駅が8つもあります。犬は、道の駅の建物の中には入れませんが、お庭をお散歩できますし、道の駅は、駐車場が完備していますので、天気が良ければ、南房総市は、犬の旅行に最適です。

道の駅ローズマリー公園は、旧丸山町にあります。

ここには、「シェイクスピア・カントリーパーク」というシェイクスピアをテーマにした公園がありましたが、2011年11月に閉鎖してしまいました。2022年現在、「シェイクスピア・カントリーパーク」の建築はまだいくつか残っていて、公開されてはいませんが、建物を外から眺めることができます。例外は、インフォメーション・ショップで、この1階には、ショップが、2階には、シェイクスピア・ミニ展示室があり、中に入ることができます。

シェイクスピア・ミニ展示室は、抱っこすれば、犬も入って良いと書いてありました。
そこで、今回は、インフォメーション・ショップの建物を紹介します。

シェイクスピアは、英語圏では一番有名な文学者です。シェイクスピアは、ストラトフォードアポンエイボンで生まれ、ロンドンで活躍しました。シェイクスピアは、ロンドンで成功をおさめたあと、1597年に、ストラトフォードアポンエイボンに、ニュープレイス(New Place)と呼ばれる町で2番目に大きな家を購入し、ロンドンにいる時以外の主な仕事場所にします。記録によれば、10の炉床があり、20〜30の部屋があり、シェイクスピアの家族全員のために、十分なスペースがありました。中庭の裏側には、シェイクスピアの家族生活の主要な集いの場である、中世後期の大きなホールが立っていました。有名な彫刻家ジョージ・ヴァーチュー(George Vertue)がチャペル通りから見た当時のこの家のスケッチを残しています。シェイクスピアが亡くなったあと、この家は、別の家族のものになりますが、シェイクスピアが有名だったので、あまりに多くの観光客が来るので、持ち主が、我慢できずに、壊してしまったそうです。このため、ニュープレイスの記録は、ヴァーチューの1枚のスケッチしかありません。

インフォメーション・ショップは、ヴァーチューの1枚のスケッチを基に、ニュープレイスを復元した建物です。とても大きな建物です。ニュープレイスを復元した建物は、世界中で、ここにしかないそうです。

ニュープレイスに入ると、シェイクスピアが生きていた16世紀にタイムスリップすることができます。






写真1 ニュープレイスの正面です。


写真2 ヴァーチューが描いたチャペル通りから見たニュープレイスです。写真1と同じサイドですが、似ていますか?(写真の出典はウィキペディア)


写真3 写真1と反対側の中庭から見たニュープレイスです。


写真4 別のアングルのニュープレイスです。


写真5 2階のシェイクスピア・ミニ展示室を抱っこで見学しているメルシーおばさん。後ろにみえるのは、16世紀のグローブ座の15分の1スケールのジオラマで、紙人形作家・中西京子さんが、制作して、寄贈しています。


写真6 グローブ座の舞台のクロースアップです。当時の舞台俳優は全て男性で、女性役は声変わり前の少年が演じました。中央の赤いドレスの女優さんも男性です。歌舞伎みたいですね。
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