第447話 メルシーおばさん、まつりつくば2023に行く(後編)

文字数 2,181文字

今回は、センター広場を後にしたメルシーおばさんのお祭り散歩と、前編に続き、催しを紹介をします。

補足:

ねぶたと土浦学園線

パレードが行われる土浦学園線は、つくば駅から300mの位置にあり、片側3車線(車線幅10.7m、車道幅9.7m) で、中央分離帯を挟んで、両側では6車線(全幅34m) あります。なお、つくば駅前の学園中央通り線は全幅40mで、これより広いですが、車道幅は同じです。

青森ねぶたの大きさは、高さ5m、幅 9m、奥行7mです。

つくばの大ねぶたの大きさは、高さ5m、幅 9m、奥行8mです。

つまり、つくばねぶたは、青森ねぶたとおなじ大きさです。

ねぶたの最大幅は、車道幅で決まります。土浦学園線の車道幅は、9.7mなので、9m幅も可能です。ねぶたは道路上で回転させますので、奥行きは、幅より小さくします。片側3車線でも、ねぶたは辛うじて回転できます。交差点では、両側6車線が使えます。ここでは、ねぶたは、自由に回転します。

ねぶたの高さは、歩道橋や電線の高さで決まります。道路事情が似ているため、青森ねぶたの高さ5mと、つくば大ねぶたの高さ5mが同じになっています。とはいえ、上り下りの両車線に、2台のねぶたが並ぶ風景は、つくばでしか見られない豪華なものです。

ちなみに、弘前市のねぷたは、高さ5から9m、幅 6m、奥行4m、五所川原市のねぶたは、高さ22m、幅8m、奥行8mです。五所川原市では、歩道橋や電線の制約がないことがわかります。なお、弘前では、「ねぶた」を「ねぷた」呼びます。

掛け声は、青森ねぶた祭りが「ラッセラーラッセラー」、弘前ねぷたまつりが「ヤーヤドー」、五所川原立佞武多まつりが、 「ヤッテマレ」で、まつりつくばは青森流です。

ねぶたの構成

正面のメインテーマは「鏡絵」と呼ばれ、背面のサブテーマは「見送り絵」と呼ばれます。弘前ねぷたでは、表裏は対比になるように細かくルールが決められていますが、青森ねぶたはより自由です。
参考:鏡絵と見送り絵の分類
http://neputa.jp/?page_id=41

よさこいソーラン

YOSAKOIソーランは、1991年、高知県の「よさこい祭り」と北海道の「ソーラン節」を融合させて、誕生しています。 曲のどこかにソーラン節のフレーズを入れるルールになっています。まつりつくばでは、何故か、よさこいソーランと呼ばれます。2023年は、27日16時から、パレード会場で、演じられました。今回の写真には入っていません。

大太鼓

まつりつくばは、以前は、青森ねぶた祭りの「凱旋太鼓」(直径3.35m)を借りていました。この太鼓は、老朽化のため2015年で引退しています。現在は、青森ねぶた祭りの「出世大太鼓」(直径3.1m)を借りています。

幌獅子

幌獅子(ほろじし)は、獅子頭から延びる胴体に大型の荷車の上のった獅子小屋が付き、その周りを幌が覆います。これは、石岡のお祭り特有で、町内ごとに色が決まっています。石岡の伝統的な幌獅子の獅子頭が全て赤です。常陸国総社宮には、白獅子が奉納され鎮座しています。まつりつくばには、謎の白獅子の幌獅子が参加しています。


写真1 ステージを離れて、お散歩を続けるメルシーおばさん。


写真2 バス・センターを向いて、ご機嫌なメルシーおばさん。


写真3 ミスト扇風機にあたっているメルシーおばさん。


写真4 ヨーヨー釣りの露店の前のメルシーおばさん。


写真5 もう1台のミスト扇風機の前のメルシーおばさん。こちらの方が涼しいです。昼の部はここまでで、以下は、夜の部です。


写真6 ねぶた「鍾馗(しょうき)」(北村蓮明作、原作は2014年)です。鍾馗は、中国の民間伝承に伝わる道教の魔除けの神です。鍾馗は、いつも、長い髭を蓄え、中国の官人の衣装を着て、剣を持ち、大きな眼で何かを睨みつけています。


写真7 「鍾馗」の見送り (背面)は、左手に兜の歯朶具足(しだぐそく)を持っているので、徳川家康と思われます。



写真8 ねぶた「アイヌの反乱」(北村蓮明作、原作は2017年の「酋長コシャマインの反乱」)です。


写真9 アイヌ(コシャマイン)のアップです。


写真10 「アイヌの反乱」の見送り (背面) は、富士山と女武将です。左三つ巴の家紋が見えます。巴御前かもしれません。



写真11 青森ねぶた祭りの出世大太鼓です。


写真12 梟乃會囃子方(ふくろうのかいはやしかた)です。


写真13 白い獅子頭の幌獅子です。後ろの反対車線には、小型のねぶたが見えます。


写真14 つくば市上郷の「北神會」のお神輿です。


写真15 つくば市今鹿島の「飛神會」のお神輿です。提灯の数は96個です。


写真16 2001年に製作された「万灯神輿」(つくば神輿連合)です。提灯の数は144個で、日本一大きな神輿です。


写真17 おまけ。今回も、メルシーおばさんの出番が少なかったので、メルシーおばさんが、夏祭り気分で、風鈴と遊んでいる写真を載せておきます。


写真18 風鈴の匂いを嗅いでいるメルシーおばさん。


写真19 お鼻が紐に触れると、音がします。


写真20 短冊の匂いも調べます。どうやら、危険はなさそうです。


写真21 リラックスして、縫いぐるみの犬のお父さんと遊んでいるメルシーおばさん。


写真22 お父さんが風鈴に触れるとよい音色がなりますね。
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