第45話 メルシーおばさんは高い所が苦手

文字数 786文字

この間、風車のある公園にお散歩に行った時のお写真です。公園の中には、小川がありました。小川には、橋や飛び石があって、小川をわたることができるようになっていました。

メルシーおばさんは、飛び石の手前のところで、ちょっとこわいな、どうしようかなって悩んでいたんです。そうしたら、パパが抱っこして、飛び石をわたってくださいました。ここまでは、ラッキーだったんですが、パパが、飛び石と飛び石の間が狭ければ、きっと、メルシーおばさんはひとりでわたれるだろうと思ったんでしょう。一番最後の飛び石の上に、メルシーおばさんをちょこんと降ろしてくださったんです。

お写真は、その時のものです。メルシーおばさんは、飛び石の上で、神妙な顔つきをしています。だってね。チワワは小さいんですから。皆様は、お写真を見て、わたりやすそうな飛び石だと思われるかもしれません。でも、この飛び石は人間がわたりやすいように作られているからです。メルシーおばさんは、小さいですから、安全柵のない三階建てのおうちの屋根の上にのって、「あ、足をすべらしたらどうしよう」っていう気分なのです。

メルシーおばさんを、最後の飛び石の上に降ろすと、パパは、さっさと飛び石をわたって、向こう岸に行ってしまいました。それから、メルシーおばさんが、最後の飛び石をわたれるか、カメラで写真を撮りながら見ていました。でも、わたれそうにないことがわかると、パパは今度は、レスキュー隊になって、メルシーおばさんを救出してくださいました。その間は、3分くらいの短い時間だったのですが、メルシーおばさんには、とっても長く、感じられ、寿命が縮まるかと思いました。


写真1 飛び石の上に、降りたばかりのメルシーおばさん。


写真2 飛び石の上から、恐る恐る下の方を覗いているメルシーおばさん。


写真3 飛び石の上で、助けてほしい表情をしているメルシーおばさん。



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