第421話 メルシーおばさんと落ち山桃の実

文字数 823文字

「第408話 梅の木通りと公園の落ち梅」では、地面に落ちた梅の実がとても美味しいというお話をしました。今回は、メルシーおばさんが見つけた落ち山桃の実を紹介します。

山桃(やまもも、漢名:楊梅、ようばい、Myrica rubra, yangmei)も落ちた実を食べます。英語名 yangmeiは、楊梅の中国語の発音です。

収穫には、山桃の木の下に大きなビニールシートを広げ、枝を揺らして、実をビニールシートに落とします。山桃の実は生食できますが、日もちが悪く市場には流通しません。山桃の実はジャムや果実酒によく加工されます。

雌雄異株の山桃は、雌木と雄木をセットで植えて実を得ます。種子から育てる実生(みしょう)の結実は15年ですが、接木苗は、4から5年です。摘果しないと、隔年の結実になることもあります。収穫は6月中旬から7月上旬の10日間程で、観光農園としては経営していけません。

山桃は住宅や店舗の庭や公園、街路樹等に多く見られます。例えば、2019年8月1日にできたつくば市の風の丘公園(街区公園)は、山桃をランドマークツリーにしています。 

なお、桑も山桃と同じ時期に、実がなります。葉を蚕の餌にする「ヤマグワ」は、現在は栽培されていませんが、「マルベリー」「ミュール」などと呼ばれる果実を収穫する「西洋桑」が普及しています。


写真1 森の石窯パン屋さん(笠間市)の山桃です。


写真2 森の石窯パン屋さんの山桃と桑です。


写真3 森の石窯パン屋さんの落ち山桃とメルシーおばさん。


写真4 つくば市中央公園の山桃です。


写真5 つくば市中央公園の落ち山桃とメルシーおばさん。


写真6 つくば市中央公園の落ち山桃とメルシーおばさん。


写真7 梅の木通りに隣接する鷺沼児童公園の前の山桃です。


写真8 鷺沼児童公園の前の落ち山桃とメルシーおばさん。


写真9 鷺沼児童公園の前の落ち山桃とメルシーおばさん。


写真10 風の丘公園のシンボルツリーの山桃です。実は付いていません。
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