第338話 メルシーおばさんのミニマリスト写真

文字数 908文字

ミニマリスト写真(Minimalist photography)という写真の撮影法があります。ミニマリストの写真は通常、ネガティブ スペース(negative space)を大いに活用し、まばらな構図を採用して、主題や強い特異な焦点を中心に据えます。その芸術的なスタイルは「少ないほど豊かである」という言葉で要約されます。

このように書くと、とても難しく聞こえますが、メルシーおばさんの日記の主題は、メルシーおばさんです。ネガティブ スペースとは、主題の背景の空白の部分をいいます。つまり、メルシーおばさんが、ポツンと居て、その周辺が大きく空白になる構図を採ればよいことになります。

メルシーおばさんには、よくわかりませんが、パパが言うには、著名な写真家で、ミニマリスト写真を撮る人も多く、ミニマリスト写真を撮れば、大傑作が生まれる可能性があるそうです。

ミニマリストは、「少ないほど豊かである」というミニマリズムを実践する人です。

この考え方は、日本の禅の影響をうけています。

「所有するものや家に置くものをできるだけ少なくして、必要最小限のものだけで生活する」ライフスタイルをとる人をミニマリストを呼ぶこともあります。片づけコンサルタントとして、著名な近藤麻理恵さんもミニマリストと言えそうです。

しかし、メルシーおばさんには、ライフスタイルのミニマリストは、理解できません。メルシーおばさんは、ハウスに住んで、お洋服を着ていますが、別になくなっても困ることはありません。犬は究極のミニマリストですから、ミニマリストでない犬は想像できません。

人間は、努力して、ミニマリストになるようですが、メルシーおばさんからみれば、それはとても不思議に思われます。

今回は、ミニマリスト写真を4枚載せますので、どれが、出来が良いか、考えてみてください。

メルシーおばさんには、ミニマリスト写真は、単にお顔が小さく写っているだけのつまらない写真に見えてしまいますけどね。


写真1 ちょっとだけミニマリストな写真です。


写真2 もうちょっとミニマリストな写真です。


写真3 一番ミニマリストらしい写真です。


写真4 あまりミニマリストらしくない写真です。

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