第369話 メルシーおばさん、真鍋のサクラを見る

文字数 992文字

土浦市立真鍋小学校は、1877年設立され、1882年に真鍋小学校に改名しています。小学校は、1907年2月に西真鍋(現在の真鍋2丁目)から真鍋台(現在の真鍋4丁目)に移転しました。その時、真鍋小学校の卒業生たちは、新校舎落成記念としてソメイヨシノを寄贈し、桜は、土手際に植えられました。その後、校地が拡張された結果、桜の木は校庭の真ん中に位置しています。

校庭のソメイヨシノの古木5本(116歳)は、真鍋のサクラとして1952年県指定天然記念物に指定されています。このソメイヨシノは青森県弘前市の弘前公園にある1882年に植えられた数本(141歳)の次に古いソメイヨシノと推定されています。弘前公園には樹齢100年を越すソメイヨシノが300本以上もあるそうです。

真鍋小学校の隣には、土浦第一高等学校があります。土浦第一高等学校は、1905年3月5日に、 旧制土浦中学校本館校舎を建てて、現在地に移転しています。校舎は、国の重要文化財になっています。土浦第一高等学校のソメイヨシノも綺麗ですが、土浦第一高等学校には、真鍋小学校のような古木は残っていません。

1907年に、真鍋小学校が移転した時には、隣に重要文化財になった立派な校舎のある土浦第一高等学校があった訳ですから、真鍋小学校卒業生たちが喜んだもの理解できますね。

メルシーおばさんも、有名な真鍋のサクラを見に行きました。

最近、2016年に、福島県郡山市にある開成山公園のソメイヨシノ(1878年移植)が日本最古(145歳)のソメイヨシノだとわかって、真鍋のサクラは3番目に古いソメイヨシノになりました。

ソメイヨシノは、単一のクローンで、挿し木や接ぎ木で増やすため、どのソメイヨシノも同じ遺伝子を持っています。何番目に古いというのは、移植された時期による区別にすぎません。




写真1 一番北側の桜です。


写真2 これも一番北側の桜です。


写真3 中央の3本の桜です。


写真4 これも中央の3本の桜です。校庭の中央に桜の木があると、運動会のトラックは、桜の木の回りになるのかな。


写真5 一番南側の桜です。


写真6 これも、一番南側の桜です。


写真7 桜の木の下を走り出したメルシーおばさん。


写真8 桜吹雪が落ちて、とても綺麗です。


写真9 そろそろ帰ろうとしているメルシーおばさん。


写真10 おまけ。弘前公園にある日本で、2番目に古いソメイヨシノです。
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