第43話 メルシーおばさん船に乗る

文字数 609文字

パパが単身赴任でお仕事をしていたときに、夏休みに、メルシーおばさんと、ママは、パパのところに遊びに行きました。

近くに、十和田湖っていう名前の湖がありました。パパが調べたら、遊覧船に犬と一緒に乗りましたっていうブログを見つけました。あ、犬も遊覧船に乗れるんだというわけで、十和田湖に向かいました。

改札のおじさんに「犬も船に乗れますか。」って、聞いたら、「抱っこしていればいいですよ」ってご返事でした。ブログにのっていた写真の犬はリードを付けてもらって、自分の足であるいていたんだけれど、「リードを付ければいいよ」とはいってくれなかったです。でもとにかく、遊覧船に乗れるんだから文句はいいません。

メルシーおばさんは、例によって、優秀な番犬ですから、知らない人を見ればひたすら吠えまくります。そこで、ママとパパは、他の方が見えない客席の一番前のシートに座ることにしました。これならメルシーおばさんもリラックスできます。

遊覧船は揺れることもなかったので、メルシーおばさんは地震の心配もせずに、安心してママの膝の上にのっていました。遊覧クルーズはあっという間でした。

本当は、十和田湖の周りでは、たまに、クマが出るんだそうです。メルシーおばさんは優秀な番犬ですから、クマがちょっとでも近づけば、地震と同じように、「クマが来るよ」って吠えたんですが、幸い、その機会はありませんでした。


写真1 遊覧船にのってご機嫌なメルシーおばさん。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み