第86話 網戸の向こうのメルシーおばさん

文字数 427文字

夏になると、暑い日は、エアコンをかけますが、涼しい夕方には、窓を開けて、お部屋に風を通します。メルシーおばさんが住んでいるお庭に面した2部屋も風を通すために、窓を開けます。そうすると、窓からは、お庭がよく見えます。メルシーおばさんは慌てものだから、窓から、お庭に墜落するんじゃないかですって。そうですね。メルシーおばさんも、最近は、歳をとって、足腰が弱くなったので、お部屋の中でも、足を滑らせて、転びそうになることもあります。犬も、歳をとると、人間のお年寄りと同じです。でも、窓には、虫除けのために、網戸が付いていますから、メルシーおばさんが足を滑らせても、網戸にぶつかるだけで、墜落することはありません。
窓の網戸のところは、涼しい風が通って気持ちがいいので、メルシーおばさんは、窓が開いていれば、そこから、お庭を眺めています。



写真1 カーテン越しに網戸を通してお庭を見ているメルシーおばさん。



写真2 網戸を通してベランダを見ているメルシーおばさん。

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