第21話 今年の夏は特別暑いです

文字数 1,525文字

今年の夏は特別暑いので、お家でごろごろしています。

暑いときは、お部屋には、エアコンがかかっていますが、メルシーおばさんは毛皮をきているので、それでも暑いです。お家で、ごろごろしてるといっても、大概は、薄目を開けています。チワワは番犬なので、ぐっすり寝てしまって、危険なことを見過ごすわけにはいきません。なので、全身の力は抜いていますが、耳だけはお休みできないのです。

大概の犬は寝るときは、お腹を下にして向けて寝ます。これが、一番お行儀のよいお休み法です。でもおなかの毛は柔らかいので、その姿勢だと、お腹か床にぴったりくっついて、お腹と床の間に熱がこもってしまうんです。床が暑いだろうということで、アルミ製のすのこを買ってきて下さいました。ラジエターみたいにすれば、冷えるだろうっていう考え方です。確かに、触っていると、冷たくて気持ちがいいんで、たまにつかうこともあります。でも、長いことのっていると、温まってしまうんです。

今年は、パパとママはお仕事をやめたので、だいたい、お家にいるので、エアコンがついています。パパとママがお仕事をしていたころは、昼間は毎日お留守番でした。熱中症になりそうに暑い時には、エアコンは、付けたままでお留守番でしたが、そこまで暑くない時には、冷蔵庫で冷やすタイプの氷枕を使った、犬用の保冷シートを使っていたこともあります。犬が氷枕をするなんて、知らなかったですって。犬は暑さに弱いので、皆さん色々と工夫しているんです。お留守番の時は、退屈してるんじゃないかですって。いいえ、お留守番のときは、大切な睡眠時間なんです。皆さんは、動物園でライオンを見たことがありますよね。ライオンはいつ行って寝ていますよね。メルシーおばさんの、お留守番もライオンと同じです。お耳センサーが働いて、番犬として目が覚めるとき以外は、お休みしているんです。

今は、パパとママがお家にいることが多いので、お留守番をすることが減りました。これってうれしいことではあるんですが、メルシーおばさんが寝不足になる原因でもあるんです。パパかママがいるお部屋で、うとうとしていますと、パパかママがメルシーおばさんの近くを通っただけで、お耳センサーが働いて目が覚めてしまうんです。ですから、いつも寝不足なんです。

一日中お留守番をしていたころは、しっかり寝ていましたので、ママが帰ってくると、ドアの近くで、お迎えして、「一日お留守番で、つまらなかったわ。ママ、一緒にあそぼうよ」って、ジャンプしていました。最近は、ママが外出して帰ってくると、ドアの近くでお迎えして、「ママ、お帰りなさい」って挨拶をします。でも、その後で、「ママ、ごめんなさいね。もうちょっと、お休みしますね」っていって、寝ているんです。

なので、ママは「メルちゃんは最近は寝ていることが多くなった。歳には勝てないのかも知れない 」って、思っているみたいです。本当は、一番の問題は寝不足なんですけど。寝不足は万病の元ですから、皆さんもしっかり睡眠をとって下さいね。

さて、今年の夏は暑かったことに話を戻します。犬の体で、一番熱が溜まりやすい場所はどこだかおわかりですか。それはお腹なんです。暑い夏は、お腹を出して寝るのが一番です。人間ですと「へそ出しルック」っていうのがあるみたいですが、犬は、暑い夏はお洋服を着ていませんので、「へそだしねずまい」っていうんでしょうね。お部屋はエアコンが入っているので、床より空気の方が冷たいんです。そこで、暑い夏には「へそ出しねずまい」がベストなんですね。


写真1 うとうとしいても、お耳センサーで、目が覚めてしまいます。


写真2 メルシーおばさんのへそだしねずまい。


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