第20話 メルシーおばさんのしっぽ

文字数 853文字

メルシーおばさんは、本当の犬のお父さんにあったことはありませんが、お父さんがコンテストに参加している写真をみたことがあります。お父さんとメルシーおばさんは体型がにていて、特に、しっぽはそっくりでした。つまり、メルシーおばさんのしっぽはお父さん譲りだということです。

メルシーおばさんのしっぽだけをとりだすと、歌舞伎のかつらの「獅子の頭」にちょっと似ています。もちろん、メルシーおばさんの場合は「いぬのしっぽ」ですが。

メルシーおばさんのしっぽは大きく見えるんですが、ほとんどは、毛と空気でできています。でもこのしっぽは気持ちを伝えるときには便利なんです。しっぽの根本の筋肉をちょっと動かすと、しっぽが大きくうごきますので、うれしいときにしっぽを振ると簡単に気持ちを伝えることができます。

メルシーおばさんは優秀な番犬ですから、お散歩でどんな犬に出会っても、わんわん吠えます。でも、そのときに、吠えながらしっぽを振ると、吠えているけど、うれしいんだよって、気持ちを伝えることができます。

この間、お散歩にいったら、犬をつれた女性が、メルシーおばさんのしっぽをみて、「カールしているわ。パーマかけているんですか」って、パパに尋ねていました。メルシーおばさんはしっぽにパーマはかけていません。しっぽの毛がすこしカールしているのは生まれつきです。落ち葉が絡まったりして、しっぽは汚れやすいので、お風呂に入ったときに、シャンプーとコンディショナーを使って、念入りにブラッシングした後で、櫛を通していますが、それだけです。しっぽは濡れるとぺしゃんこになってしまいますが、乾かせば、また、ふわふわに戻ります。

メルシーおばさんは、毎日自分のしっぽを見ていますので、これが、普通の犬のしっぽだと思っています。でも、お散歩で出会う犬を思い出すと、このタイプのしっぽはあまり見ないので、それほど普通ではないかもしれませんね。


写真1 これが、しっぽの普通の状態です。


写真2 メルシーおばさんの見返り美人。


写真3 しっぽが爆発してしまった。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み