第574話 つくば牡丹園の芍薬

文字数 1,679文字

牡丹と芍薬で有名なつくば牡丹園を、「第205話 メルシーおばさんの座れば牡丹」で紹介しています。久しぶりに、5月の連休に、つくば牡丹園を再訪してみました。

牡丹園は、5月にはいると、芍薬(シャクヤク)のシーズンになります。

5月に花が咲いている牡丹は、緑色のまりも、黄色の黄冠、オレンジ色のトリビュートだけでした。そこで、タイトルは、牡丹園の芍薬にしました。牡丹園で、牡丹を見るためには、4月に来る必要があります。

トリビュートは、約20年前、前日本ぼたん協会会長故橋田先生の庭で枯れる寸前からつくば牡丹園に移植して復活した品種で、つくば牡丹園オリジナル だそうです。

ナンジャモンジャという変わった名前の木もありました。ナンジャモンジャというラベルの他に、ヒトツバタゴ(一葉田子、Chinese fringetree、Chionanthus retusus Lindl. et Paxton)というラベルもついていました。

ナンジャモンジャは、ヒトツバタゴを指すことが多いです。しかし、ウィキペディアによると、ナンジャモンジャは、特定の植物の種名ではなく、特定の場所に生えている見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けた愛称で、ニレ、イヌザクラ、ボダイジュなどを指すこともあります。あんにゃもんにゃという愛称もあります。

一説には、神木の前を通りかかった水戸黄門が「この木はなんじゃ」と聞いたところ、地元の人が聞き取れず「なんじゃもんじゃ」と返答して、木の名前だと勘違いして広まったという話があります。

カンガルーの語源には、良く知られた次の話があります。

西洋人が初めてオーストラリア大陸に上陸した際、現地人にカンガルーを示して「あの動物は何と言うのか?」と訊ねたところ、現地人は西洋人の言葉が理解できないため、「(何を言っているのか)わからない」という意味で「カンガルー」と答えたが、訊ねた側は「あの動物は“カンガルー”という名前らしい」と誤解してしまい、これがこの動物の通称となった。

これからすると、日本には、「カンガルー」はいないが、「ナンジャモンジャ」があると言えます。

ウィキペディアによると、「カンガルー」は、王立協会会長を務めた貴族のジョセフ・バンクスが、ジェームズ・クックの最初の航海について記述した文章で、アボリジニの単語としてはじめて記録されています。「カンガルー (kangaroo)」は、アボリジニ語のgangurru(跳ぶもの)が変化した単語です。「わからない」という俗説は間違いです。

水戸黄門の説も間違いの可能性が高そうです。



写真1 つくば牡丹園に来たメルシーおばさん。


写真2 ジャパニーズドール(左)とレッドチャーム(右)です。


写真3 白雪です。


写真4 池の方に進みます。


写真5 ラベルのない芍薬で、種類はわかりません。


写真6 池には、芍薬の筏が浮かんでいました。


写真7 陶器の明かりの家が展示してありました。


写真8 ナンジャモンジャとかかれていました。


写真9 こちらは、ヒトツバタゴと書かれていました。


写真10 ヒトツバタゴのラベルです。


写真11 プリンセスマーガレットです。


写真12 ビロードクイーンです。


写真13 牡丹の黄冠とビロードクイーンです。


写真14 牡丹の黄冠です。


写真15 牡丹の黄冠です。


写真16 牡丹のトリビュートです。


写真17 スカーレットオハラです。


写真18 スカーレットオハラです。


写真19 スカーレットオハラです。


写真20 紅日輪です。


写真21 紅日輪です。


写真22 クレマチスがありました。


写真23 ベンチで休んでいるメルシーおばさん、後方に、シャガが見えます。


写真24 シャガ(射干、胡蝶花、Iris japonica)です。


写真25 レッドチャームです。ママは、園内の茶屋で買ってきたつくば牡丹園特製の芍薬茶を持っています。


写真26 出口の前には、芍薬畑がありました。


写真27 メルシーおばさんも、芍薬茶を一口いただこうかしら。痛みや痙攣・筋肉のこりなどを緩和する効能があるらしいです。

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