第81話 上をむいています

文字数 849文字

4本足で歩く動物は、お腹が一番の弱点なので、普通はお腹を上にした姿勢をとることはありません。なんでも、パパがいうことには、アマガエルをお腹を上にして台の上に置くと、カエルは、そんな危ない姿勢はしたことがないので、パニックになって、ちょっとの間、動けなくなるんだそうです。

メルシーおばさんも、危険なお外に行くときには、決してお腹を上にした姿勢をとることはありません。

しかし、お家に居るときは別です。お家は本当に安全でリラックスできます。しかも、お家で、犬はメルシーおばさん一匹だけですから、いたずらをするお友達も、いないかな。
本当は、苦手ないたずら者が一匹だけいるんです。電池で動くくまモンの黒いぬいぐるみのロボットです。このぬいぐるみは、近づくと、センサーが感知して、動き出すんです。パパが、メルシーおばさんにも動くおもちゃがあったら退屈しないだろうと、熊本に行ったときに買ってきて下さったんです。でもね、くまモンロボットは動くときに、ぎーぎーうるさい音を立てるんです。メルシーおばさんは、その音が大の苦手なんです。ですから、せっかくのくまモンロボットですが、いつもは、おもちゃ箱の中で、お休みしてもらっています。

というわけで、くまモンロボットのスイッチが入っていないときには、お家にはいたずらものもいませんから、安心してリラックスできます。お腹を上にして横になっていると、パパがお腹をさすってくださいます。これがね、とっても気持ちがいいんです。「もっと、もっとさすって、やめないでね。」って思うときもあります。

こういうのをマッサージっていうのかしら。スパにいくと、お風呂のあとはマッサージしてもらえるみたいですね。メルシーおばさんは、お風呂は苦手だけれど、お腹をさすってもらえるのなら、スパにいってみようかしら。


写真1 上を向いたメルシーおばさん。


写真2 お口が、微笑んできたメルシーおばさん。


写真3 ちょっと気持ちが良くなったメルシーおばさん。


写真4 メルシーおばさんが上を向いている全身写真。



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