第270話 追撃される
文字数 1,191文字
土曜の朝五時に目が覚めた。慌ただしく朝の準備をしている彼をソファの上で半分寝ながら眺めていた。彼は朝ご飯を食べないので凄く楽だ。
彼がコートを羽織りながら話しかけてきた。
「今日洗えばその群馬国際女子高校のジャージ乾く?」
「ジャージだからすぐ乾くよ」
「じゃあ今日も夜それ着て待ってて。山浦って名前入りのジャージがいい、その方が休日感でてリラックスできるよね」
嫌な予感がする。
「何か違う目的に使おうとしてるでしょ?」
「してない、してない。ただ純粋にリラックスできるかなって」
「じゃあ普通のジャージでもいい?」
「普通のじゃあ駄目なんだよ、お願い、汚さないから」
「……汚さないからって何する気なの」
「駄目?本当に如何わしい目的に使わない、すぐ脱がすからさ」
「完全にそれ目的じゃん!」
そういうと彼は真剣な顔になった。早朝のテレビショッピングの歓声が部屋に響く、彼はわざとらしく大きなため息をついた。
「……俺は二十九まで女子高生若くていいなぁ、って思ってたけれど、三十になった頃、急に女子高生というジャンルが駄目になった。子供過ぎて気持ち悪い、あの制服も無理。
三十五になった頃、十八、十九の子達も無理になった。年齢聞いたら萎える、四十過ぎた頃二十代前半の子も無理になった」
「性癖語られても困るし、熟女好き?」そう言って笑うと「この業界の人だったら綺麗だから70代もいける」と得意気に笑った。
「その告白何?」と思わず笑ってしまった。
すると彼はまたニヤリと「熟女だろ?」と私を見た
「ワ、タシ、まだ熟女じゃ、ないし!」そう取り乱すと「ごめん、そうだったなギリ熟女じゃなかったわ」「ギリじゃない、ギリじゃない」おまじないのように何回もそう唱えた。
彼は私をみてヒッヒッヒと笑った。
「だからそういうロリコン目的じゃなくて、ただ純粋に、俺たちは出会うのが遅すぎるたから、その出会ってなかった時間を埋めたいんだ。十八の頃出会ってたらどんなんだったかなって」
「なんかさも良さげにいってるけど、結局それ目的だよね?」
「……亜紀はわかんないかもしれないけどな、新橋のサラリーマン100人に聞いたら、98人くらいが奥さんの高校時代の制服着てプレイしたことあるからな、普通だよ普通」
「えっ、そうなの?」
「試しに友達に聞いてみて」
彼はそう言って机の上に置いてあった私のスマホを手渡した。私は暫く考えて後にこう叫んだ。
「……そんなこと友達に聞ける訳ないでしょ?!」
夜、結局私はいつものように彼に丸め込まれ、彼の部屋で群馬国際女子高校のジャージを着てゴロゴロしていた。あと三十分くらいで八時半になって彼が帰ってくる時刻になる。
その時だった、部屋のチャイムが鳴った。またお母さんが来たのかと焦ってインターホンのカメラを見ると、どこかで見覚えのある若い女性が立っていた。
このとうもろこしの髭みたいな髪……サラマンダーユニコーンさんだ
彼がコートを羽織りながら話しかけてきた。
「今日洗えばその群馬国際女子高校のジャージ乾く?」
「ジャージだからすぐ乾くよ」
「じゃあ今日も夜それ着て待ってて。山浦って名前入りのジャージがいい、その方が休日感でてリラックスできるよね」
嫌な予感がする。
「何か違う目的に使おうとしてるでしょ?」
「してない、してない。ただ純粋にリラックスできるかなって」
「じゃあ普通のジャージでもいい?」
「普通のじゃあ駄目なんだよ、お願い、汚さないから」
「……汚さないからって何する気なの」
「駄目?本当に如何わしい目的に使わない、すぐ脱がすからさ」
「完全にそれ目的じゃん!」
そういうと彼は真剣な顔になった。早朝のテレビショッピングの歓声が部屋に響く、彼はわざとらしく大きなため息をついた。
「……俺は二十九まで女子高生若くていいなぁ、って思ってたけれど、三十になった頃、急に女子高生というジャンルが駄目になった。子供過ぎて気持ち悪い、あの制服も無理。
三十五になった頃、十八、十九の子達も無理になった。年齢聞いたら萎える、四十過ぎた頃二十代前半の子も無理になった」
「性癖語られても困るし、熟女好き?」そう言って笑うと「この業界の人だったら綺麗だから70代もいける」と得意気に笑った。
「その告白何?」と思わず笑ってしまった。
すると彼はまたニヤリと「熟女だろ?」と私を見た
「ワ、タシ、まだ熟女じゃ、ないし!」そう取り乱すと「ごめん、そうだったなギリ熟女じゃなかったわ」「ギリじゃない、ギリじゃない」おまじないのように何回もそう唱えた。
彼は私をみてヒッヒッヒと笑った。
「だからそういうロリコン目的じゃなくて、ただ純粋に、俺たちは出会うのが遅すぎるたから、その出会ってなかった時間を埋めたいんだ。十八の頃出会ってたらどんなんだったかなって」
「なんかさも良さげにいってるけど、結局それ目的だよね?」
「……亜紀はわかんないかもしれないけどな、新橋のサラリーマン100人に聞いたら、98人くらいが奥さんの高校時代の制服着てプレイしたことあるからな、普通だよ普通」
「えっ、そうなの?」
「試しに友達に聞いてみて」
彼はそう言って机の上に置いてあった私のスマホを手渡した。私は暫く考えて後にこう叫んだ。
「……そんなこと友達に聞ける訳ないでしょ?!」
夜、結局私はいつものように彼に丸め込まれ、彼の部屋で群馬国際女子高校のジャージを着てゴロゴロしていた。あと三十分くらいで八時半になって彼が帰ってくる時刻になる。
その時だった、部屋のチャイムが鳴った。またお母さんが来たのかと焦ってインターホンのカメラを見ると、どこかで見覚えのある若い女性が立っていた。
このとうもろこしの髭みたいな髪……サラマンダーユニコーンさんだ