第160話 師走の夜
文字数 693文字
今日は仕事が遅くなった。年末の通知表や書類提出の締めが重なって時間がどれだけあっても足りない。
明日は土曜だけれど学校に行きたくないから残業をし返ってくると夜十時を過ぎていた。
夜ご飯も食べる気が起きずに、ストーブをつけ、お風呂を沸かすとすぐに眠気が襲ってくる。寝転がったら朝まで寝てしまうので机に頬杖をついた。
夢を見ていたしげちゃんと一緒に住んでいて会いたい時にいつでも会える、机で寝ている私に「こんな所で寝ていたら風邪引くよ」と優しく声をかけてくれている。
どうせ夢なんだから好きなことしようと思い、彼の首に手をかけキスをした。長いキスの後「会いたかった」と言うと「あきちゃん寝ぼけてるでしょ」その一言で我に返った。
「あれっ夢じゃない?何でいるの?あれっ」
「さっきチャイム鳴らしたけど出てこないし、鍵は空いてるし勝手に入っちゃったよ」
「それはいいけど」
頭がまだ寝ぼけていてうまく働かない。どこからどこまでが夢だったんだろう。
「いきなり凄いエロいキスしてきたからびっくりした」
机に崩れ落ちた。全て現実だったらしい。
「夢かと思ってどうせなら好きなようにキスしようと思っちゃって…って何言ってんの自分」
頭が働かないから言っていいことといけないことの区別がつかないからとんでもないことをいってしまった。かなり混乱している。
つけっぱなしなテレビの中で女芸人さんがちょうどこう言った。「35歳は一番性欲が溜まる、欲求不満エロババア」
一瞬の間の後に彼が爆笑した。
「亜紀も欲求不満なんだ」
キッと彼を睨んだけど、恥ずかし過ぎてまた顔を伏せた。
明日は土曜だけれど学校に行きたくないから残業をし返ってくると夜十時を過ぎていた。
夜ご飯も食べる気が起きずに、ストーブをつけ、お風呂を沸かすとすぐに眠気が襲ってくる。寝転がったら朝まで寝てしまうので机に頬杖をついた。
夢を見ていたしげちゃんと一緒に住んでいて会いたい時にいつでも会える、机で寝ている私に「こんな所で寝ていたら風邪引くよ」と優しく声をかけてくれている。
どうせ夢なんだから好きなことしようと思い、彼の首に手をかけキスをした。長いキスの後「会いたかった」と言うと「あきちゃん寝ぼけてるでしょ」その一言で我に返った。
「あれっ夢じゃない?何でいるの?あれっ」
「さっきチャイム鳴らしたけど出てこないし、鍵は空いてるし勝手に入っちゃったよ」
「それはいいけど」
頭がまだ寝ぼけていてうまく働かない。どこからどこまでが夢だったんだろう。
「いきなり凄いエロいキスしてきたからびっくりした」
机に崩れ落ちた。全て現実だったらしい。
「夢かと思ってどうせなら好きなようにキスしようと思っちゃって…って何言ってんの自分」
頭が働かないから言っていいことといけないことの区別がつかないからとんでもないことをいってしまった。かなり混乱している。
つけっぱなしなテレビの中で女芸人さんがちょうどこう言った。「35歳は一番性欲が溜まる、欲求不満エロババア」
一瞬の間の後に彼が爆笑した。
「亜紀も欲求不満なんだ」
キッと彼を睨んだけど、恥ずかし過ぎてまた顔を伏せた。