第143話 夜の街で
文字数 1,997文字
「ねぇ、何と勘違いしたの?」
「うるさい!」
「コンビニに売ってて、夜二人で使うものって何?使わなかったら無責任って怒られるもの何?」
彼は完全に私をからかって遊んでいる。
「もう最悪、早く寝てよ!」
「ねぇ亜紀ちゃん、使ったことあるの?」
「もうその手には乗らないから」
私の口が急に目覚めた。彼に反撃ののろしをあげたのだ。
「じゃあ、逆に聞くけどソープに行く時はちゃんと避妊してたの?」
彼が暗闇の中で布団から起き上がったのがわかった。
「……してるに決まってんだろ!何でもOKの人の所は絶対に行かない、病気うつるだろ!いきなり何聞いてくんだよ!」
彼にダメージ10ぐらい与えた。
「あははっ、お店の人に無責任なことしてるのかと思った。じゃあいいや。おやすみなさい」
彼もただダメージだけ受けて黙っていられないようだ。
「無責任って言うけど、俺別に亜紀ちゃんとだったらできちゃった結婚してもいいからな」
彼の一言に激しく動揺した。
またいつもの悪い癖が出てしまう。何故だか健のことを思い出して、ペラペラ喋ってしまった。健ごめん。
「一体何言ってんの?私は健に絶対に結婚もしてないのに、無責任なことするなって口酸っぱくして言ってたからね。家が元々ややこしいのに、できちゃった婚だけは相手側に更に不信感抱かれるから絶対やめてって」
彼は笑いながら「そんなに動揺するな」と余裕をかましたけれど、私の動揺はまだ止まらない。
「健に口酸っぱく注意してたのに、智が何故か今年の八月一日の夕方七時に家に行くからって言い出して、普段突然来るのに変な予感がしてたんだけど、待ってたら美子ちゃん連れてきたんだよ。
良かった彼女の紹介か、こんな奴でも付き合ってくれる子いるんだって感動してたら「実は子供いるんだよね、だから結婚するわ、エヘヘ」ってあの調子で言われて。私五分ぐらい気失ったの」
「伏兵にやられたな」
「やられた、美子ちゃん産婦人科医なんだけど33歳になって、ちょうど子供欲しかったんだって」
「美子33なの?随分年上だな」
「智の八個上なんだけどさ、本当に良くできた人で智の安っい給料だけで生活してるように見せかけてくれて「いつも働いてくれてありがとう。我が家の大黒柱」って言ってあの馬鹿のこと持ち上げてくれるの、最低でも智の五倍は貰ってるだろうに」
「よく出来た女だな」
「でしょ?智がどんな馬鹿なこと言ってても、かわいいって思っちゃうんだって。八個も下だから、あんなんでも可愛く思えるのかな」
「八個も下だからってあるんじゃない?俺も7個下の亜紀ちゃんにどれだけキツイこといわれていじくり回されても腹立たないから」
「それは元々の性癖でしょ?」
「違うから!俺飲み会に来た女に凄くエスっぽいってよく言われるし」
「どこがなのよ」
そう言って笑った。
「俺をこれだけ攻めてくる女は亜紀ちゃんだけだからな。そのうち俺ムチで打たれそう」
「やだって、人叩くの好きじゃないし。うーんでもどうしてもって言うなら、ろうそくなら垂らしてもいいよ」
「ろうそくならやってくれんの」
彼はヒッヒッヒと笑った。
「ねぇ、SMクラブって何するの?あんなことして気持ちいいの?」
「俺そんな趣味はないし行ったことない」
「じゃあSMクラブなら一回だけ行ってもいいよ。その代わり何したか教えて」
「あそこも立派な風俗店だぞ」
「SMクラブはなんか面白そうだからいいや、風俗店は無限に行きまくってるじゃん、無限って1足しても無限でしょ?一回行ってきて何したか教えてよ」
「何でプライベートでSMしなくちゃいけないんだよ」
「凄く気になる。ムチと蝋燭ってよくテレビで見るけど、他に何してるのとかあんなことして楽しいのとか人間の奥深さを知れる気がして知的好奇心がウズウズする」
「ネットで調べろ、俺はそんな趣味ねぇから」
「やだって履歴残るじゃん、ねぇお願い行ってきてよ」
半分本気で半分は彼をからかって遊んでいた。
「亜紀ちゃんいい?俺が今まで付き合ってきた女は全員「あれ買って」「ここ行きたい」ってせがんで来た」
「そんなの自分で働いて買って行きたい所行けばいいのに」
「そっちの方が女らしくていいだろ?何で彼女にSMクラブ行ってきてってせがまれなきゃいけないんだよ!」
「冗談だって、半分冗談で言ってるから」
「半分本気なんかい、わかった。じゃあ今日俺としてくれるんなら、我慢してSMクラブ行ってもいい」
「今日は嫌だって、自分が何したのかまだわかってないの?」
「わかってます、本当にごめんなさい」
彼はすぐ様謝罪すると喋るのをやめた。二人でこんなどうでもいい事を話してたら楽しいけれど、流石にそろそろ疲れて眠いだろうな、そう思い私も喋るのをやめた。
「うるさい!」
「コンビニに売ってて、夜二人で使うものって何?使わなかったら無責任って怒られるもの何?」
彼は完全に私をからかって遊んでいる。
「もう最悪、早く寝てよ!」
「ねぇ亜紀ちゃん、使ったことあるの?」
「もうその手には乗らないから」
私の口が急に目覚めた。彼に反撃ののろしをあげたのだ。
「じゃあ、逆に聞くけどソープに行く時はちゃんと避妊してたの?」
彼が暗闇の中で布団から起き上がったのがわかった。
「……してるに決まってんだろ!何でもOKの人の所は絶対に行かない、病気うつるだろ!いきなり何聞いてくんだよ!」
彼にダメージ10ぐらい与えた。
「あははっ、お店の人に無責任なことしてるのかと思った。じゃあいいや。おやすみなさい」
彼もただダメージだけ受けて黙っていられないようだ。
「無責任って言うけど、俺別に亜紀ちゃんとだったらできちゃった結婚してもいいからな」
彼の一言に激しく動揺した。
またいつもの悪い癖が出てしまう。何故だか健のことを思い出して、ペラペラ喋ってしまった。健ごめん。
「一体何言ってんの?私は健に絶対に結婚もしてないのに、無責任なことするなって口酸っぱくして言ってたからね。家が元々ややこしいのに、できちゃった婚だけは相手側に更に不信感抱かれるから絶対やめてって」
彼は笑いながら「そんなに動揺するな」と余裕をかましたけれど、私の動揺はまだ止まらない。
「健に口酸っぱく注意してたのに、智が何故か今年の八月一日の夕方七時に家に行くからって言い出して、普段突然来るのに変な予感がしてたんだけど、待ってたら美子ちゃん連れてきたんだよ。
良かった彼女の紹介か、こんな奴でも付き合ってくれる子いるんだって感動してたら「実は子供いるんだよね、だから結婚するわ、エヘヘ」ってあの調子で言われて。私五分ぐらい気失ったの」
「伏兵にやられたな」
「やられた、美子ちゃん産婦人科医なんだけど33歳になって、ちょうど子供欲しかったんだって」
「美子33なの?随分年上だな」
「智の八個上なんだけどさ、本当に良くできた人で智の安っい給料だけで生活してるように見せかけてくれて「いつも働いてくれてありがとう。我が家の大黒柱」って言ってあの馬鹿のこと持ち上げてくれるの、最低でも智の五倍は貰ってるだろうに」
「よく出来た女だな」
「でしょ?智がどんな馬鹿なこと言ってても、かわいいって思っちゃうんだって。八個も下だから、あんなんでも可愛く思えるのかな」
「八個も下だからってあるんじゃない?俺も7個下の亜紀ちゃんにどれだけキツイこといわれていじくり回されても腹立たないから」
「それは元々の性癖でしょ?」
「違うから!俺飲み会に来た女に凄くエスっぽいってよく言われるし」
「どこがなのよ」
そう言って笑った。
「俺をこれだけ攻めてくる女は亜紀ちゃんだけだからな。そのうち俺ムチで打たれそう」
「やだって、人叩くの好きじゃないし。うーんでもどうしてもって言うなら、ろうそくなら垂らしてもいいよ」
「ろうそくならやってくれんの」
彼はヒッヒッヒと笑った。
「ねぇ、SMクラブって何するの?あんなことして気持ちいいの?」
「俺そんな趣味はないし行ったことない」
「じゃあSMクラブなら一回だけ行ってもいいよ。その代わり何したか教えて」
「あそこも立派な風俗店だぞ」
「SMクラブはなんか面白そうだからいいや、風俗店は無限に行きまくってるじゃん、無限って1足しても無限でしょ?一回行ってきて何したか教えてよ」
「何でプライベートでSMしなくちゃいけないんだよ」
「凄く気になる。ムチと蝋燭ってよくテレビで見るけど、他に何してるのとかあんなことして楽しいのとか人間の奥深さを知れる気がして知的好奇心がウズウズする」
「ネットで調べろ、俺はそんな趣味ねぇから」
「やだって履歴残るじゃん、ねぇお願い行ってきてよ」
半分本気で半分は彼をからかって遊んでいた。
「亜紀ちゃんいい?俺が今まで付き合ってきた女は全員「あれ買って」「ここ行きたい」ってせがんで来た」
「そんなの自分で働いて買って行きたい所行けばいいのに」
「そっちの方が女らしくていいだろ?何で彼女にSMクラブ行ってきてってせがまれなきゃいけないんだよ!」
「冗談だって、半分冗談で言ってるから」
「半分本気なんかい、わかった。じゃあ今日俺としてくれるんなら、我慢してSMクラブ行ってもいい」
「今日は嫌だって、自分が何したのかまだわかってないの?」
「わかってます、本当にごめんなさい」
彼はすぐ様謝罪すると喋るのをやめた。二人でこんなどうでもいい事を話してたら楽しいけれど、流石にそろそろ疲れて眠いだろうな、そう思い私も喋るのをやめた。