第225話 伊豆の踊子
文字数 1,145文字
三分ぐらい無言だった彼は急に吹き出した。
「じゃあホワイトアンドブラックのレイ君がアプリにいたらどうしてた?」
「レイ君?本物なんかいるわけないじゃん、いやだもう!」
頭の中でいたらどうしようと妄想してしまったのは口に出せない。
「じゃあホワイトアンドブラックの三郎君いたらどうする?」
「えーっ。いないって、いるわけないじゃん。浮気相手なんか履いて捨てる程集まってくるって」
「じゃあ嵐くんは?」
「だから、もう嵐君がいるわけないって。えーもう嫌だな」
三郎君と嵐君がいたらどうしようと妄想してしまったことは顔に出たかもしれない。ヤバイ。
「じゃあフクロウ君は」「フクロウ君はあんな凄い歌詞書いて人として尊敬してるから、そういうのじゃないから」
「なんか前の三人と温度差ない?じゃあコッシーは?」「お父さんだから、二十四年前初めて見た時もお父さん、二十四後の今もお父さん。年齢不詳の魅力!」
「じゃあカイちゃんは?」
その名前に思わず吹き出した
「何で昔のサポートキーボードの人出すの?確かに1番馴染み深い人だけども」
「あーひどいな、なんなんだよ、結局顔か?」「そうでしょ、顔の他に男の人は収入、身長、女の人は年齢、スタイルが入るから。男も女も世の中そんなもんでしょ」
そう言うと彼はフッと笑った。
「もういいんだよ、こんなホワイトアンドブラック漫談は」
「自分がやろうって誘ってきたんじゃん」
彼は私の肩を抱き寄せた。
「何でアプリまで使って誰かとやる必要があるんだ、それで俺が喜ぶとでも思ったの?」
「自分で言ってたじゃん、経験豊富な女が好きで経験がない女は経験豊富になってから来てって」
彼は全くよくわかっていない顔をしたので、スマホを取り出して写真に収めてあった彼が表紙の巻頭グラビアの記事を見せてあげた。
彼は暫く見ていると笑い出した。
「あー言ったな、言った。こんな事本気で思ってたよ。この時の俺殴りたい、何でこの雑誌買ったの?やっぱり俺のことかっこいいって思ってたんだろ?」
「違うよ、ホワイトアンドブラックのインタビュー記事があったんだよね。だから表紙の人ちょっと気持ち悪いけど買ったの」
「さっきから愛する彼氏のこと気持ち悪いって言うな」
「でも内容も中々気持ち悪いよ、好きな食べ物は世界中の女性とか趣味セックスとか書いてあったよ」
そういうと彼は数秒間目を閉じた。
「それ気持ち悪いな、あー俺かなり気持ち悪い」
「でしょ?他にも沢山気持ち悪いこと書いてあったよ」
「当時はそれでキャーって騒がれてたんだけどな、亜紀はこの雑誌のことどう思う?」
「キモいの集大成」
「こんな時に熱めの蝋燭たらすの止めろ」
「垂らして下さいって火のついた蝋燭もってきたのそっちでしょ?」
二人で笑って何故だかキスした。すぐに止めると彼は私を見つめた。
「じゃあホワイトアンドブラックのレイ君がアプリにいたらどうしてた?」
「レイ君?本物なんかいるわけないじゃん、いやだもう!」
頭の中でいたらどうしようと妄想してしまったのは口に出せない。
「じゃあホワイトアンドブラックの三郎君いたらどうする?」
「えーっ。いないって、いるわけないじゃん。浮気相手なんか履いて捨てる程集まってくるって」
「じゃあ嵐くんは?」
「だから、もう嵐君がいるわけないって。えーもう嫌だな」
三郎君と嵐君がいたらどうしようと妄想してしまったことは顔に出たかもしれない。ヤバイ。
「じゃあフクロウ君は」「フクロウ君はあんな凄い歌詞書いて人として尊敬してるから、そういうのじゃないから」
「なんか前の三人と温度差ない?じゃあコッシーは?」「お父さんだから、二十四年前初めて見た時もお父さん、二十四後の今もお父さん。年齢不詳の魅力!」
「じゃあカイちゃんは?」
その名前に思わず吹き出した
「何で昔のサポートキーボードの人出すの?確かに1番馴染み深い人だけども」
「あーひどいな、なんなんだよ、結局顔か?」「そうでしょ、顔の他に男の人は収入、身長、女の人は年齢、スタイルが入るから。男も女も世の中そんなもんでしょ」
そう言うと彼はフッと笑った。
「もういいんだよ、こんなホワイトアンドブラック漫談は」
「自分がやろうって誘ってきたんじゃん」
彼は私の肩を抱き寄せた。
「何でアプリまで使って誰かとやる必要があるんだ、それで俺が喜ぶとでも思ったの?」
「自分で言ってたじゃん、経験豊富な女が好きで経験がない女は経験豊富になってから来てって」
彼は全くよくわかっていない顔をしたので、スマホを取り出して写真に収めてあった彼が表紙の巻頭グラビアの記事を見せてあげた。
彼は暫く見ていると笑い出した。
「あー言ったな、言った。こんな事本気で思ってたよ。この時の俺殴りたい、何でこの雑誌買ったの?やっぱり俺のことかっこいいって思ってたんだろ?」
「違うよ、ホワイトアンドブラックのインタビュー記事があったんだよね。だから表紙の人ちょっと気持ち悪いけど買ったの」
「さっきから愛する彼氏のこと気持ち悪いって言うな」
「でも内容も中々気持ち悪いよ、好きな食べ物は世界中の女性とか趣味セックスとか書いてあったよ」
そういうと彼は数秒間目を閉じた。
「それ気持ち悪いな、あー俺かなり気持ち悪い」
「でしょ?他にも沢山気持ち悪いこと書いてあったよ」
「当時はそれでキャーって騒がれてたんだけどな、亜紀はこの雑誌のことどう思う?」
「キモいの集大成」
「こんな時に熱めの蝋燭たらすの止めろ」
「垂らして下さいって火のついた蝋燭もってきたのそっちでしょ?」
二人で笑って何故だかキスした。すぐに止めると彼は私を見つめた。