第154話 一時間だけ
文字数 702文字
「卒業アルバムのお陰で本当にホワイトアンドブラックが二十四年ずっと好きだったってことがわかって興味深い、途中他のバンド好きにならなかったの?」
「……長年の付き合いだから何度も好きじゃなくなりそうな事はあった、けどやっぱり顔見ちゃったら好きなんだよね、それで24年も好きでいる」
彼はちょっと怒ったように笑って「ホワイトアンドブラックと付き合ってる風に言うのやめろ、付き合ってるの俺だから」と言った。
「そうなんだけど、ホワイトアンドブラックは特別なんだよ」
彼はふざけているような真面目な顔で私を見つめてきた。
「じゃあ俺のこともずっと好きでいてくれるの?」
「私のこと好きでいてくれる限りは好きでいる…と思う」と答えると、彼は耳元で「約束だから」と囁いてまたキスをした。
暫くしてキスを止めると彼が「俺最近働きすぎで疲れ切ってる」と呟いて私の膝の上に頭を乗せて寝転んだ。
「膝枕って気持ちいいの?」
「最高に気持ちいいよ、太腿の柔らかさが最高。亜紀が腕枕気持ちいいのと同じ」
「……そうなんだ」と相槌を打った。
腕枕が寝づらいことは墓場まで持って行かなくてはならない。
彼の頭を撫でているといつの間にか彼が寝息を立てて寝てしまった。疲れてるんだな、それなのに来てくれたんだ。彼の頭をずっと撫でていた。
15分ぐらいそのままテレビを観ていると彼が目を覚ました。
「まだ二時半だよ」と言うと「この幸せな時間が少ししかとれないこの悲しさ、誰か俺に時間をくれ」と叫んだのを「仕方ないよ」と頭を撫でながら宥めた。
「なぁ亜紀、もっといちゃつこう」と私の目を見つめたので「いいよ」と答えた。
「……長年の付き合いだから何度も好きじゃなくなりそうな事はあった、けどやっぱり顔見ちゃったら好きなんだよね、それで24年も好きでいる」
彼はちょっと怒ったように笑って「ホワイトアンドブラックと付き合ってる風に言うのやめろ、付き合ってるの俺だから」と言った。
「そうなんだけど、ホワイトアンドブラックは特別なんだよ」
彼はふざけているような真面目な顔で私を見つめてきた。
「じゃあ俺のこともずっと好きでいてくれるの?」
「私のこと好きでいてくれる限りは好きでいる…と思う」と答えると、彼は耳元で「約束だから」と囁いてまたキスをした。
暫くしてキスを止めると彼が「俺最近働きすぎで疲れ切ってる」と呟いて私の膝の上に頭を乗せて寝転んだ。
「膝枕って気持ちいいの?」
「最高に気持ちいいよ、太腿の柔らかさが最高。亜紀が腕枕気持ちいいのと同じ」
「……そうなんだ」と相槌を打った。
腕枕が寝づらいことは墓場まで持って行かなくてはならない。
彼の頭を撫でているといつの間にか彼が寝息を立てて寝てしまった。疲れてるんだな、それなのに来てくれたんだ。彼の頭をずっと撫でていた。
15分ぐらいそのままテレビを観ていると彼が目を覚ました。
「まだ二時半だよ」と言うと「この幸せな時間が少ししかとれないこの悲しさ、誰か俺に時間をくれ」と叫んだのを「仕方ないよ」と頭を撫でながら宥めた。
「なぁ亜紀、もっといちゃつこう」と私の目を見つめたので「いいよ」と答えた。