第802話 シルヴィア・マイナス

文字数 600文字

 最近、というわけでもないが、おもうところあって、いろいろ考える。

 昨日、Hさんから「ありがとう」というメッセージを頂き、今までもたまにメールやメッセージで交流していたHさん、「すわ、『今までどうもありがとう』みたいな、お別れの言葉か、とぼくは解釈してしまったりした。
 申し訳なかった。

「マイナス志向だなぁ。あ、ペンネーム、『シルヴィア・マイナスにしたら』と、笑ってスズキさんに言われた。シルヴィア・プラスという作家がぼくは好きだったことへの、スズキさんのユーモアだった。

「考え」は、プラスにもマイナスにもなる。だってそれは「自由」なのだから。

 元読売巨人軍の桑田真澄投手は、「-を書かないと、+にならないんですよ。書けないでしょ、タテ線だけじゃ。ヨコ線、マイナスは、プラスになるということなんですよ」というニュアンスのことを言っていた。

 そういうものだと思う。

 シルヴィア・マイナスという筆名で、「自死希求」とでもいう作品でも書こうか。
 シルヴィア・プラスは「自殺志願」という邦題の自伝的小説を書いた。ふたりの息子、まだ幼い子を残し、ある朝突然、31歳でガスオーブンに頭を突っ込んだのだ。

 31歳で自殺するって、20歳で自殺するより、しんどいような気がするなぁ、と、Tさんは言った。
 なぜ死ななければならなかったんだろう、わからないけれど、わかる「気」がするのだ。
 シルヴィア・プラス、好きである。
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