第722話 労働

文字数 304文字

 労働の基本は、ひとり、だと思っている。
 人間関係するために職場に行くわけではない。
 ただ、自分の仕事をするために、行くだけなのだ。

 それがどうだ、また会えるの、嬉しいです!とか、待ってます!とかメールとか電話をもらったりして、もちろんありがたい、嬉しいのだが、ひとりになれないような気がして、なんだか甘くなってるような気がする、自分の、労働に対する原点的なものが、ほぐれちゃってる気がする。

 もちろんぼくには人が必要。でも、と考えても、それはそれで、それも、自分の性には違いない。でも、それは、それ。

 労働の基本は、「自分のため」である。その自分は、ひとりである。
 その意識は、絶えず、もっていたいと思う。
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