第495話 なぜ別れがあるのか。

文字数 502文字

 というのは、積年の疑問である。
 友達どうしには、別れはない。あるとすれば、「合わない」という生理的な理由からの、自然消滅だろう。そして、何年ぶりかで連絡しても、以前と同じように話せないということがわかる場合、自然と消えていく関係である。
 だいたい、そういう消滅するような友達関係は、最初からおかしな土台の上に成り立つようである。

 自分の足で立っていない場合。借り物の土台の上で、そこから落ちないようにつきあっているだけの関係。
 つまり、嘘のような関係。

 ただ、人と関係するということについては、前向きでありたい。
 おたがい、安心してつきあいたい。そのままで。それが楽である。自己のままで。
 そしてけっして、不幸になるような関係であってはならない。人と人は、根本的に。

 だが、こと女/男には、どうも<魔の領域>的なものがある。詳しくは知らないが、たとえば20年くらいつきあいが続く、といった男女の関係は、なかなか難しいように思える。何が、女と男を別れさすのだろう?

 だが、大切な友人として、好きな・愛してる・恋してる・ひとと、つきあっていくことも、もちろんできるのである。
 おたがいに、その意思があれば。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み