第1話 JR宝塚線の脱線事故について思う

文字数 463文字

 痛ましかった。
 亡くなられた乗客一人一人のことを思うと、胸が締めつけられる。
 JR西日本という会社の体質が、腐りきっていることも感じる。

 でも、この事故は、この国、この社会全体が、根本的にどこか狂ってしまっていることが、引き起こしたように思われてならない。
 電車が1分半遅れ、それを取り戻そうとした運転士。
 定刻に遅れてしまうことで、罰則もあったという。

 ひとの、命。それは、1分半の遅れよりも、軽く見られていたのだ。
 いや、そう見なければいけない、ひとの命よりも時間を守らなければいけない、そんな環境の中に、23歳の若い運転士は生きていたのだと思う。

 お金や時間、何ものにも代えられないから、命は尊いはずだ。
 だがその命の重さが、よくわからなくなってしまっている社会が、ある。

 JR西日本には、ご遺族に、誠心誠意をもった対応を望む。
 それが、過失を犯した企業としての責任であり、若い人を育てる大人としての責任である。

 痛ましい事故や事件があるたびに、思う。
 自分に、何かできることはないか、と。何かがおかしいこの世の中で。
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