第883話 頭から、いただく生命

文字数 229文字

煮干だ。
いきつけの魚屋に、煮干。
「これ、このまま食べれますよね?」
「もちろんもちろん。醤油なんかつけるとね、美味しいよ。」
顔があり、眼があり、口がある、煮干。ストレートで食べる。

「いただきます」っていうのはね、「その生命を、いただきます」って意味なんですよ。
テレビで、永六輔が言っていた。
豚とか牛とか鳥、その一部しか、ぼくら、きっと食べてない。
生命をいただくというより、「パックになったモノ」に過ぎない。

ここらへんは、忘れたくない。
生命、いただいているのだ。
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