第558話 椎名麟三の

文字数 176文字

 小説に、人に殴られて、よろよろと、ガラス(ショー・ウィンドゥ、民家など)に頭を突っ込み、頭から血を流す主人公がいる。
 かれは、故意に、ガラスへ頭を突っ込むのだ。

 殴った相手は、辟易し、狼狽するのだ。だって、そんなに強く殴っちゃいないんだから。

 だが、かれにとって、それが武器だったのだ。
 ガラスへ、頭から突っ込み、血を流すこと。それが武器だったのだ。
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