第619話 桜を見る

文字数 158文字

近くの公園に、数本ある桜の木、そのうちの1本だけ、ほとんど全開に近く咲いていた。
ことしも、桜が咲く。

「来年も、この桜が見れるかどうか…」
そう言っていた、どこかの老人。

「来年も、この花を見れるか?」
本気で、そう思えない自己がいる。

「来年も、どうせ見れるだろう」
どこかでタカをくくっている。

桜、花に、何か失礼な気がした。
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