第280話 週休4日制

文字数 791文字

 土日休みで月曜だけ働き、火、水と有給休暇を取り、木曜日、今日が終わる。
 明日1日働けば、また土日の休みである。
 これはいい。
 こんなふうに毎週過ごしたいものだ。
 好きな本をいっぱい読め、ブログも好きなときに書け、フクの遊びたいときに遊べ、風呂に入りたいときに入る。
 いや、毎日働いていたって、好きなことはできる。ただ、その時間の選択域が、狭まっているだけなのだ。が、1日が無防備にそこにある休日のありがたさを、昨日までの2連休で知った。(短いんだけどね。)

 ぼくは3度のメシより、自分のやりたいことができる時間、直感的に思いつくままに過ごす自分の時間が好きなので、こういう人間は、たとえば「結婚」なんかにはそぐわない人間なのだろうと思う。
 これはもう、致命的なほど決定的なことなので、仕方のないこと。
 自分以外の人間になろうとすることほど、くるしいことはない。

 ぼくは人の自分に対する評価よりも、自分が自分でいられるか否かという点に、重点をおいている人間です。
 過日のブログに、hiroさんが「自分を信じて戦いますか?」というコメントを下さった。翌日、奈良にいるMさんが「自分を信じて。それが、君らしい。」というメールを下さった。

 ぼくは、実をいえば、わかっていません、自分のことを。
 だから、信じようもないんです。ただ、自己の輪郭は、つかめています。
 その輪郭に、ああ、やっぱり自分はこうなのかな、と、現実に起きる(自我があることを起因とした)事象をその枠斑に当てはめる作業に、ずいぶん時間を費やしてきています。

 ぼくが働く最大の理由は、養育費を送ること。あと5年、送り終えたら、ぼくにとっての最大の働く意味は、なくなります。自分だけのためには、働けないかもしれません。やっと死ねるのかな、と思ったりするけれど、そのとき自分の中でどんな欲望が頭をもたげるのか、見当もつきません。
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