第743話 友達
文字数 379文字
Yさんとは、いつのまにか、親友になっていた。
20年前に知り合って、10年くらい後に、おたがい「社会不適合者」みたいな烙印を、それぞれ自分の中に自分で押して、ふたりで、なんとなく長電話したりしていた。
Yさんは、「皮肉を言う自己がいるので…」みたいなことを言っていた。だが、ぼくはYさんの皮肉を聞いたことがない。そう言うと、「それは、かめさんが素直だから、わたしも素直になれるわけで…」というようなことを言われた。
素直って、何だろう、とか考える。
Yさんは、ぼくのことを、ぼく以上に知っている。これだけ、つきあえる友達になれるとは、出会った頃は、思いもしなかった。
今回の東京行きでは、連絡しなくて会えなかった友達がいる。自分の子ども、元妻、去年お墓参りした、土師さんのところにも、今回は行かなかった。
また、今度行く時に。今は、いささか、暑すぎるから。
20年前に知り合って、10年くらい後に、おたがい「社会不適合者」みたいな烙印を、それぞれ自分の中に自分で押して、ふたりで、なんとなく長電話したりしていた。
Yさんは、「皮肉を言う自己がいるので…」みたいなことを言っていた。だが、ぼくはYさんの皮肉を聞いたことがない。そう言うと、「それは、かめさんが素直だから、わたしも素直になれるわけで…」というようなことを言われた。
素直って、何だろう、とか考える。
Yさんは、ぼくのことを、ぼく以上に知っている。これだけ、つきあえる友達になれるとは、出会った頃は、思いもしなかった。
今回の東京行きでは、連絡しなくて会えなかった友達がいる。自分の子ども、元妻、去年お墓参りした、土師さんのところにも、今回は行かなかった。
また、今度行く時に。今は、いささか、暑すぎるから。