第344話 下田逸郎「さりげない夜」

文字数 249文字

 この1枚のアルバムから、下田さんとのながーいつきあいが始まったのだ。
 死という言葉をさりげなく使い、いつものように淡々と唄うこの表題曲から始まって、「ぼくと逃げよう」そして、「暗い部屋」。この唄がいちばん好きだった。

 かの「セクシィ」も入っているし、すべてを否定するかのような「そんなもんじゃない」もある。思いっきり唄う「ふたりの世界」は、ギターが下田さんの声なのか、下田さんの声がギターなのか、というくらい気持ちがいい。
 そして「40すぎて」。しみじみ聴いたら、あ、人生、イイもんだナ、なんて。
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