第221話 この町の美味しいお店(4)「そじ坊」

文字数 653文字

 JR豊橋駅の、「カルミア」という駅ビルの地下にあるお店。たぶん全国チェーン店(?)。
 お蕎麦屋さんである。

 まず店内に入って着席すると、蕎麦茶と、蕎麦でできたベビースターラーメンみたいなお菓子が運ばれてくる。この蕎麦菓子がなかなか美味しい。
 ざる蕎麦を頼むと、生わさびも1本ついてくる。
 生わさびをおろし器ですりすりして、ねぎなんかと一緒につけ汁に入れる。
 そしてずるずると蕎麦を食べる。それからもちろん蕎麦湯も来る。
 要するに、蕎麦づくしなのである。

 650円位のリーズナブルなお値段が、何より嬉しい。
 使い残した生わさびは、持ち帰り用の袋がテーブルに置いてあるので、持って帰ることができる。
 生ビールがサントリーなのがちょっとつらいが、アルバイトの店員さんたちも感じがいいし、なかなか繁盛しているお店である。

 しかしこれ以上、特に特筆的な特徴、そじ坊がどこまで行ってもそじ坊であるというような、頑強な特徴がないのが残念である。やはりチェーン店的な「浅さ」は否めない。
 まぁしかし駅で降りて、なんとなく入る蕎麦屋としては、十分に及第点であると思う。後悔はしないはずである。

(蕎麦ついでに、「東京庵」というお店があります。豊橋駅に近い「ときわ支店」もあるけれど、259線沿いにある「本店」が良さそう。むかし皇族の誰かが来店したみたいで、その写真が額縁に入って飾られているのが本店。ここは、いつも客がいる。本店は造りが古い感じだけど、手入れが行き届いていて、広い店内もいい雰囲気です。鴨南蛮蕎麦が美味しい)
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