第501話 朝おきたら

文字数 661文字

 朝は、いつでもよい。目覚めた時が、朝である。できれば、よく眠れた朝がいい。
 朝目が覚めて、もう睡眠は要らないくらい眠った後、そのまま寝床で本を読みたい。
 で、眠くなったら、また寝るのだ。

 腹が減ったら、ご飯を食べたい。味噌汁付きの。なめこが入ってるといいナ。
 そして、納豆か玉子をかけて食べるのだ。醤油も必要だ。

 それからアイスコーヒーをつくって飲むのだ。
 タバコを吸って、パソコンを開いたりするのだ。
 なんとなく文を書いて、それも内容と調子次第で、かかる時間も変わる。
 アイスコーヒーを何杯でも飲むのだ。タバコも、何本でも吸うのだ。

 ひと段落したら、風呂を沸かす。
 沸いたら、身体を洗う際に座る物を湯船に入れる。ぼくはその座り物の上に座る。湯は、へそ位ていど。ぬるくも熱くもない湯。
 この半身浴をしながら、また本を読むのだ。できたら、風呂場の外にラジカセを持ってきて、好きな音楽かFMをかけながらがよい。

 風呂から上がったら、ビールを飲むのだ。
 で、またパソコンを開き、何やらカーソルを動かすのだ。ビールは、いつのまにか焼酎のシークヮーサー割りに変わってたりする。
 そのまま夜にでもなったら、また寝床で本を読むのだ。好きな音楽かFMを聴きながら。晩餐には、さして重きを置かない。
 夜の前に夕映えが見えたら、「夕日を見入るニーチェ」になるのだ。
 猫は、ぼくが1日部屋にいたから、落ち着いて安心している。淋しがり屋の猫。

 そして、夜中だか明け方に、猫に起こされるまで、ぼくは眠るのだ。

 基本的に、こういう生活が理想である。
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