第278話 二日目の有給休暇

文字数 695文字

 今日で終わりかと思うと、明日のことを考えてしまってチト憂鬱になる。
 やはり「明日は休み!」という感じがイイ。
 今日はタバコを買いに行った以外は、一切外出せず。
 昼まで寝て、半日ソンした気分になりながらパソコンに不登校体験を打ち込んだ。

 昨日はカレーをつくったが、今日は餃子である。
 茹でたキャベツを搾ってからミジン切り。ニラもミジン切り。ネギは在庫なし。チューブの生しょうがと豚ひき肉。塩、コショウ、ゴマ油を入れて、こねこねこね。
 広告紙をテーブルに広げて、25枚の餃子の皮を1枚ずつ置く。
 こねた具材をボウルからスプーンですくって、皮の上に置いていく。(必ず具が余るんだナ)

 なんとなく楽しくなってくる。カップに入れた水に指をつけて、餃子の皮の外側をぐるり~んと塗る。そして5本くらいシワをつくりながら、フタをしていく。

 余った具でつくったオムレツは失敗したが、餃子は美味しく出来上がった。
 夕食後、しばらくマッタリしながら生きる。
 風呂に入ろう。湯を沸かす。身体を洗う。リンスが少ない。
 洗い場にある座るやつを湯船に入れる。文庫本を読みながら半身浴。頭から顔から上半身から汗が流れ出る。何回か湯船から出て汗を拭く。冷水を足にかける。
 短編小説なので、この一編を読み終えるまでは、風呂から出たくない。しかし大江健三郎はいい。

 40分くらい入っていただろうか。
 出てからは、氷をいっぱい入れたライム酒。
 今日は洗濯もできたし、掃除もできたし、本も読めた。午前中寝ていたとはいえ、それを挽回できた良き日であった、ということにしよう。
 いや、何だかんだ、感謝である。何に対してか知らないけど。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み