第464話 1日の労苦
文字数 281文字
向かい合わせのロッカーで、同じ職場のNさんとふたりきりで着替えていた。
無言でいるのもアレなので、よもやま話。
「今朝、帰ってきたんですよ、夜行バスで」
「えっ。それって、しんどくないですか」
「いやー、最初から疲れていたほうが、あんまり力入らなくて、仕事してて、ラクですよ」
「ああ…(笑)」
「最初から元気だと、また疲れますもんね。どうせ、疲れるんですから(笑)」
「なるほど、そうですね、ムダな力が入って…(笑)」
お互い、着替えを続ける。
「勉強になりました。」Nさんがお辞儀して笑って、先に行く。
「いえいえ…」ぼくはお辞儀する。
形から入った会話は、形で終わった。
無言でいるのもアレなので、よもやま話。
「今朝、帰ってきたんですよ、夜行バスで」
「えっ。それって、しんどくないですか」
「いやー、最初から疲れていたほうが、あんまり力入らなくて、仕事してて、ラクですよ」
「ああ…(笑)」
「最初から元気だと、また疲れますもんね。どうせ、疲れるんですから(笑)」
「なるほど、そうですね、ムダな力が入って…(笑)」
お互い、着替えを続ける。
「勉強になりました。」Nさんがお辞儀して笑って、先に行く。
「いえいえ…」ぼくはお辞儀する。
形から入った会話は、形で終わった。