第158話 寒すぎる三河地方

文字数 394文字

 愛知県豊橋市に住んで4年になるけれど、これほど寒く感じたのは初めてである。
 すぐやんだけど、さっきなんか横殴りの雪が降っていた。
 寒いというより、痛い。冷たくて痛いのだ。風がもうブリザード化しているみたいだった。
 会社バスを降りてとぼとぼと家路へ。
 居酒屋の軒先にあった植木鉢も転がっていた。

 部屋に入ると、猫がいつも出迎えてくれる。
 いつも炬燵の中でぬくぬくしている猫だけど、猫は猫なりに大変なんだろうナと思う。
 うちの猫は、いろんな葛藤を抱えているように見える。飼い主に従順になりたい、甘えたい、と思っているのだが、従順になれない、甘え方が分からない、という風に。
 「犬」の要素が多分にあるような…。
 でも猫である以上、犬にはなれないという。

 やれやれ、ファンヒーターの灯油が切れた。
 寒い寒いベランダに出て灯油を入れなければ。
 しかしまだ12月だというのに、何なんだ、この寒さは?
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