第610話 信頼関係
文字数 394文字
たとえば、猫の福と僕は、信頼関係を築いていると思うのである。
福が今何を考えているか、何をして欲しいか、僕には分かる気がする。
僕はなるべく福の願うものを、叶えたいと思う。
「遊んで」の時は遊び、「ほっといて」の時はほっとく。「ご飯ちょうだい」の時は、ご飯をあげる。
もちろん福は言葉をしゃべらない。
でも、分かる「気」がするのである。
福は福で、あ、今こいつパソコンしてるから邪魔しちゃダメだな、と思って、遠慮してるようなときが、ないでもない。
おたがいが、おたがいのことを、なんだか分かってるような「気」がする時、信頼関係が築かれているような気がする。
もちろんそれは気のせいかもしれない。
だが、おたがいがおたがいのことを想像し、なんだか「思う」時、そこには「気」は、おたがいの間にある。
ひとりよがりのものではない。
猫と人間にできて、人間どうしにできないことはないと思うのだが。
福が今何を考えているか、何をして欲しいか、僕には分かる気がする。
僕はなるべく福の願うものを、叶えたいと思う。
「遊んで」の時は遊び、「ほっといて」の時はほっとく。「ご飯ちょうだい」の時は、ご飯をあげる。
もちろん福は言葉をしゃべらない。
でも、分かる「気」がするのである。
福は福で、あ、今こいつパソコンしてるから邪魔しちゃダメだな、と思って、遠慮してるようなときが、ないでもない。
おたがいが、おたがいのことを、なんだか分かってるような「気」がする時、信頼関係が築かれているような気がする。
もちろんそれは気のせいかもしれない。
だが、おたがいがおたがいのことを想像し、なんだか「思う」時、そこには「気」は、おたがいの間にある。
ひとりよがりのものではない。
猫と人間にできて、人間どうしにできないことはないと思うのだが。