第469話 以前、書いた

文字数 417文字

 その後のことも、書くのが、スジのように思えて。
 聴覚障害の人、いつも、でもないけど、帰りのバスで、たまに一緒になってます、今も。

 今日も、ぼくが降りる時、最後部の座席から、バイバイ、って、手を振ってくれました。
ぼくは、考えました。今度、渡そう。
「いつも手を振ってくれて、ありがとう。仕事でイヤなことがあっても、気持ちよく帰ることができます。ぼくのメールアドレスです」
 とか書いて。

 バスの待合室で、なんとなく話しかけた人とは、今もやっぱり話してます。
 先日、彼は、「いろんなことに、動じない人間になりたいです」と言っていました。
 昨日、「オレ、そういう人間になりたい、って思ってたんだけど、今はなんだか、いろんなことに動じる自分が、好きになってきたんだョ」と、ぼくが言いました。
「あー。ぼくは、そういう境地には、まだ行ってないですね」と笑われました。

 いつ書いたでしょうか、彼らとの関係の経緯を…。
 まぁいいや、その後の報告でした。
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