第287話 期間従業員日記(34)

文字数 446文字

 営業利益、ダウン。
 昨年より、ちゃんとダウンしているという。
 ボーナスが、昨年夏のそれより、6、7万減っているということである。

 無理からぬこと、と思う。実に、あたりまえ。
 品質面で問題のある「クレーム」が、お客さんから多いのだそうである。

 だが、今後もしっかり、クレームは増えていくと思われます。
 これは現場にいて、わかることです。

 従業員に、危機感がありません。
 自分のことだけ考える、という、あまりにも、あまりにも人間的なこの会社の中で、それでもヒラ社員30歳でで93万(税抜き)の夏のボーナスがもらえています。
 笑ってしまいます。

 ですが、ぼくは金銭のことをもんだいにしたいのではありません。
「客のことを考えない」「ひとのことを考えない」ということを、問題にしたい。

 これは、社長がどんなメッセージを配布しようが、副社長が講話しようが、どうにもならない問題です。
 いちど、ちゃんと落ちたほうがいい。
 そこからでないと、変わりません。

 よくできています、盛者必衰、なだらかに。
 OK。
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