第101話 ムカシ、ムカシノ、オハナシヨ
文字数 293文字
小学生の頃、「銀河鉄道999」というマンガが好きで、私は主人公の星野鉄郎の格好をマネていた。
大きな風呂敷を母からもらい、それを体にまとったりしていた。
そして「地球⇔アンドロメダ(だっけ?)」、無期限、の定期券を自分で書いて作り、父からもらった使い古した定期入れの中に入れ、ポケットに入れていた。
ある雨の日、今日、ぼくは地球を離れるんだ、と思った。
家の二階のベランダに出て、空を見上げていた。999があの煙をあげて、空からぼくの家のベランダに来ることが、現実になる。確実に、今日、999が来ると、思えてならなかった。
だが、待っても待っても、999が来ることはなかったのである。
大きな風呂敷を母からもらい、それを体にまとったりしていた。
そして「地球⇔アンドロメダ(だっけ?)」、無期限、の定期券を自分で書いて作り、父からもらった使い古した定期入れの中に入れ、ポケットに入れていた。
ある雨の日、今日、ぼくは地球を離れるんだ、と思った。
家の二階のベランダに出て、空を見上げていた。999があの煙をあげて、空からぼくの家のベランダに来ることが、現実になる。確実に、今日、999が来ると、思えてならなかった。
だが、待っても待っても、999が来ることはなかったのである。