第27話 どうしたら戦争はなくなるのか?

文字数 563文字

 よく考える。
 日本は、平和そうに見える。けれど、イラクや、この世界のどこかで紛争、戦争が続いている限り、これは平和ではない。

 あきらめては、いけないと思う。
「戦争なんて、あるもの。イラクの状態も、とうぶん続く。」
 そんなふうには、なるべく考えないようにしたい。
 戦争はあるものであり、続くものであったとしてもだ。

 アメリカがイラクに攻撃を始める何日か前、浜松へ「反対」のデモに行った。
 30人~50人位だったかな、参加者。よく覚えていない。

 その時も、べつに、このデモをすることで、ほんとうに戦争が止まる、などと思ってはいなかった。
 ただ、参加せざるをえなかった。行かざるをえなかった。
 もっと有効な手段が、何も思い浮かばなかったから。

 首相官邸にメールを送ったが、ボタンひとつ押したような返信が返ってきただけだった。
 ただ、あの時私は、アメリカがイラクを攻撃しないでほしい、とそればかり考えていた。
 仕事に行っても、心はイラクへ飛んでいた。

 私は宗教が嫌いである。戦争につながるから。
 政治も教育も好きではない。
 でも、「好き嫌い」を言ったら、それこそ戦争につながるものだ。

 もっと論理的に、できないものか。
 生命は尊く、貴重であるはずだ。
 でも、何ゆえ尊く、何ゆえ貴重であるのか。

 説明できる言葉を、私は持ちたいのだが。
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