第353話 頭の中の音楽

文字数 491文字

 単純労働作業は、頭なんかついてなくても出来る仕事である。
 で、ついていない頭は、ほとんどマンガのフキダシの中に吸い込まれているような状態に陥る。

 ぼくはよく歌を歌っている。小声で。
(過日、「バラが咲いた」を歌っていたら、後ろに上司がいた。恥ずかしかった)

 そして音楽は、ヒト(ぼく)の精神状態に、少なからず影響を与える。
 モーツァルトの「レクイエム」を口ずさんでいると、非常に落ち着いて作業ができる。
 矢沢永吉を歌っていると、余分な力が入って、ちょっと疲れる。ローリング・ストーンズ然り。
 吉田拓郎は、ちょうどいい感じ。足が地に着く。ビートルズの「ホワイル・マイ・ギター…」もいい。
 イルカとか猫とか(歌手です)の歌もだらだら歌っていたりする。いわゆる、「フォーク」ですね。
 でもやっぱりモーツァルトがいい。作業場のみんなに聴こえるように、モーツァルトを社内放送のBGMにしたら、ラインも止まることなく、流れるようにスムーズにいくのではないだろうか。

 ロックは、労働中の「気構え」的な部分で、心のどこかに置いてある。とても健康な感じがする。
 しかしやっぱり下田逸郎が一番多いのだ。
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