第198話 モンテーニュ「エセー」

文字数 344文字

 気になっていたモンテーニュ。
 フランスの哲学者? 思想家?
 なんとなく読み始めて、停滞している。
 自分の塔をつくり、そこで読書と随筆に日々を送ったモンテーニュ。

 それにしても昨今の書店に並ぶ本はなんだ。
 椎名麟三はどこへ。キルケゴールは。シルヴィア・プラスは!?

 実利的なものばかり、あるいは「前向きな」「がんばりましょう」本。
 または芸能人モノ。
 まるでワイドショーの文体化。

 たしかに思想なんてトイレット・ペーパーにもならないかもしれないよ。
 でも、「芯」にはなれる。
 ぼくは芯がほしい。あるいは、自分に既に形どっている芯を確かめたい。

 モンテーニュは、何か惹かれる。
「そこにいてくれるだけで、いい存在」的な匂いだ。
「エセー」。理解できないかもしれないけれど、とにかく読んでみよう。
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