第706話 心臓さまは

文字数 185文字


今日も動きを止めないでいてくれているようである。
太陽さんも、元気そうだ。

この心臓さまが、動きを止めた時、私は死ぬわけである。
私の意志で、心臓さまを動かしているのではない。
心臓さまは、ただ心臓さまとしての動きを、動いているだけである。

「このワタシを、好きにして下さい」とも、「もっとだいじに扱って下さい」とも、
心臓さまは云わない。
心臓さまは、ただ運動を繰り返すのみである。
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