五十八の一 満月まで二時間を切ってしまった

文字数 7,105文字

4.91-tune


 痛覚がないので、強風にあおられても寒くない……。ずっと引きずられると不安になる。高速すぎて会話できないのもつらい。でかい声のドロシーはずっと黙って前だけを見ている。
 忍は蛇だったくせに手汗をかいている。たまに振り向き俺の状況を確認する。目があうとほほ笑む。
 脱臼していても、二人とも治癒できるわけだし耐えよう。

ガクン

 いきなりドロシーが速度をゆるめる。俺の右手は忍の手からすっぽり抜けて、東京近郊上空で左腕だけで宙ぶらりんとなる。

「とてつもない落ち度。申し訳ございません」
 次の瞬間には忍が握りなおしてくれた。

「ごめんなさい。忍が速すぎてペースを合わせるのがきつくなってきた。文句を言うためにゆるめた」
「だったらリュックサックは俺が持つよ。ここは目立つから移動しよう。忍は念のため俺の肩を治癒して」
「忍は異形のときは異形しか治せない。玉はいずれ割れるから人に戻るのに使わない。だから哲人さんは怪我しないようにね。あっ、王姐の結界が見えた」

ガクン

 いきなりドロシーが加速して、左肩が抜けるぐらい引っ張られる。ドレスのスリットが俺の顔の真上に来るなり、ドロシーが左手を前に突きだす。

「噠!」

 この掛け声は風に流されない。紅色の閃光が何もない空間を消し飛ばす。

「コケー!」
 夏奈達を乗せたコカトリスが悲鳴をあげた。

「結界を消すだけのつもりが突き破った。強すぎだ。鶏子ちゃんごめんね」
「降りて合流しましょう。私が尾羽根を治します」

 また空を引きずられる。

 ✳

 郊外の林に着陸する。
 肩が伸びるほど引きずられたおかげで、レギンスをはき忘れた紅色チャイナドレスバージョンの内側を視認できた。異形のくせに薄ピンクなんてかわいい代物だった。

「これで大丈夫です」
 忍が整形外科的に脱臼を治してくれた。有能にも程がある。
「ドロシー様はずっと異形でいられるのですか?」

「戦いが終わるまで人に戻らないって意味。いつまでも哲人さんを触るな」

「コケ……コケ……」
 鶏子が尻から煙を立てながら降りてきた。思玲達三人が鶏子から飛び降りる。

「楽しかった。ここは相模原みたいだね」
 夏奈がスマホをチェックする。「そろそろ電池がなくなる。忍ちゃん、船橋に行って兄貴の充電器を借りてきて、ははは」

「繰り返しになりますが、主以外が私に命じぬようお願いします」

 夏奈の機嫌のためだろうと、そんなことは指示しない。

「ドロシー、むき出しで飛ぶな! てめえも魔道士だろ。影に潜め! 人の世に混乱を招くな!」

 うわ、思玲がマジで怒っている。お前は学校の正門を破壊しただろ。

「忌むべき姿を見られるのは絶対不可だ。異形になって善き心が消えたか? それと空を飛ぶならドレスは避けるべきでないか? そっちも丸見えだぞ」
 ウンヒョクが余計まで言ってしまう。

「私はもともと異形です。しきたりに疎く、主の顔に泥を塗り申し訳ございませんでした」
 ジャージの忍が鶏子の尻をさすりながら、俺にだけ頭をさげる。

「みなさんごめんなさい。哲人さんのポケットが震えていた。川田さんだ」

 心から反省することないドロシーに言われて、天珠をタップする。

『到着したと連絡した。デニー達が探したが珠はなかった』

 なんとなく予感はしていた。簡単に済むはずない。

「露泥無が嘘ついたのかな?」
『人が来た痕跡がある。空飛ぶ馬に乗って逃げたようなので、俺が先頭で追跡中だ』

 水牢のペガサスを思いだす。乗っていたのは藤川匠。

「デニーに換われる?」
『あいつは喋れない。近くなったら連絡しろ』

 また切られる。かけ直しても出てくれないからポケットにしまう。どちらのスマホも水牢に落ちたままだし。

「九尾狐の珠がなかったの?」

 ドロシーがレギンスを履きなおしながら聞いてくる。所有物が消えないのは人に近い異形だからかな。川田が狼から人の姿になり、スマホが復活したのと似た理屈だろう。俺のもせっかく復活したのに。

「うん。しかも藤川匠に奪われたみたい。急ごう」
 それから全員を見渡し、
「ドロシーが隠れられないのは仕方ない。忍は抱えたものを消せるから、俺を抱いて飛んでもらう」

「重いですが主が望むなら……。哲人様からしっかり抱いてください」
 忍が頬を赤らめる。

「いいえ。私が忍と飛びます。鶏子ちゃんは四人乗せられるよね?」
「コッコ……」

「無理みたいだね。四人で一番軽い私がドロシーちゃん達と飛ぶ。私を挟めば夏奈サンドだ、ははは」
 夏奈が黒乱を抱いたまま二人のもとに歩く。俺を思玲達へと押し、
「もう一度だけ飛びたいな。自分の力で」

 ✳

 夏奈の不吉な言葉は気にしないようにする。思ったことを口にしただけだろうから。
 俺だって飛びたいと思っている。記憶が残っていればドーンだって、カラスであろうと。それはないか。

「カツサンドとかけていたのか。ようやくわかった」
 ずっと押し黙っていたウンヒョクがふいに言う。結界内だから会話ができる。

 鶏子はダム湖の上を低く飛ぶ。抱きあって飛ぶ女子三人は見えない。俺もそうやって運んでほしかった。

「哲人の最大の武器は青い目だな。どっちの世界にも存在できる」
 先頭に乗るウンヒョクが言うけど、これは前提条件だ。黒い瞳だったらここにいない。

「触れて覗き見できるというニュアンスが正しい」
 俺の後ろで思玲が痴漢みたいに表現する。
「背荷物が邪魔だ。抱えろ」

 狭いスペースでリュックをはずす。
「鶏子は行き先を分かっているの?」

「コケコッコー」

「任せろって鳴いたかもな。こいつは誰にでも基本従順だ」
 ウンヒョクがとさかをさする。
「……哲人の恋人さんは本当に信じられるのか?」

 俺が魅入られたと思っているのか。それでもウンヒョクはドロシーを不気味がらずに受け入れてくれる。さすが禽獣使い。満月系にはひろい心だ。

「あなたや思玲と同じぐらい信用している」
「そっか。では俺も信じよう。……かわいい子だったろうな」
「そうでもないです」

 日本人らしく謙遜してしまったが、人であるドロシーを思いださないウンヒョクのおかげで気づけた。デニーも彼女を忘れている。
 みんなと同じぐらい頼りになる仲間のはずなのに、こう思う。
 ざまみやがれ。

「ヨボセヨ?」
 ウンヒョクが人の声をだした。スマホを耳に当てて韓国語で会話しだす。彼は心の言葉も日本語を使ってくれるから、韓国語が上達しない。

「姿隠しは電波を通すのか。跳ね返しは無理だろうな」
 思玲がどうでもいいことに感心する。水牢に沈んだスマホをまた思いだしてしまう。

「カムサヘヨ……。政府からだ。俺の番号を知っていやがった」
 ウンヒョクが神妙な顔で振り向く。
「アメリカの魔導師は裏で動いていた。先生を無理やり日本へ連れていこうとしたみたいだが、発作が起きて危篤らしい。魔導師の連中は韓国政府に押しつけて帰った」

「ウンヒョクも緊急帰国するか?」思玲が聞く。

「戦いを投げ捨ててか? するはずないけど……暴雪が知ったら荒れ狂う」

「倒すと決めていただろ。優先順位をあげるだけだ。そしたら私もゆっくり眠れる」
 思玲がドライに言う。

 おなじくターゲットの俺も大賛成だ。
「冥界で暴雪を見かけた。弱っていようが今夜現れると言った。返り討ちにしよう」

「冗談だろ? 今夜は中秋だぜ。もともと冥界に籠もるよう先生にきつく言われている。誰も倒せない。従えられない」

「中秋節は次の満月だ」思玲が言うけど、

「それは今の人間の暦だ。実際は今夜。暦は先生に叩きこまれている」
 ウンヒョクの顔がやや青ざめる。
「今夜だけは現れるはずない」

 彼は顔を前へ戻す。知らぬ間に湖を抜けて林になっていた。鶏子が高度をあげる。ドロシー達はどこを飛んでいるだろう……夏奈もターゲット。

「韓国に馬鹿燕を送ってある。朗報を持ってくるから、ウンヒョクこそ案ずるな」
 思玲が根拠なきを告げる。

「覚悟だけはしておこう」
 俺はそう言ってポケットから天珠をだす。肘が思玲の胸に当たってしまった。
「ごめんなさい、リュックがないから。……もしもし」
『索敵の邪魔だ。俺から連絡する』

 即切りされるけど、索敵だと? そんな難しい言葉をいつ覚えた? 川田なら知っていて当然だけど……知性を深める野獣。その吉凶が分からない。
 というより最優先は暴雪より川田だろ。凶暴化するまで二時間を切ったかも。その時が来たら、デニーと不夜会エリート達は、ともにいる川田をどうする?

「みんなで相談することができた。鶏子はドロシー達を呼んで」
「コケ。……コケコッコー!!!!!」

 人に聞こえる鬨に結界内が震えた。
 10メートルほど離れた隣からチャイナドレスだけが現れた。軽やかに飛びながら両手を蟹型にする。でかい声が聞こえた。

「噠!」

 ラグビーボールサイズの紅色の光が、一直線に俺達というか俺へ向かう。姿隠しの結界を突き破り――

「我、馬鹿女から哲人を守るため」

 思玲が扇を振るう気配と同時に、西日が目前で反射した。急ぎ足だから適当な口上は仕方ないにしても、跳ね返しの結界。木札もドクンと発動した。
 かろうじて紅色の殺人光線を

「わあ」

 妨げない。閃光が見えない結界をスクリューみたいに開けている。俺は背を向けて逃げようとするけど、ここは空だった。

「ひっ」

 背中に衝撃を受けて弾き飛ばされ、林へダイブしてしまう。チャイナドレスの香港ガールにキャッチされた。

「痛っ。ひさしぶりに火伏せに怒られた。だったら私のもとに来るな」

 空にうつ伏せの俺が、仰向けのドロシーに下から持ちあげられて浮かびあがる。

「ごめんなさい。王姐が反省して跳ね返しもかけたと思っていた。重いからバテ気味の鶏子ちゃんだと無理か。でも呼んだよね? 平気?」

 もう嫌だ。彼女とともに戦いたくない。そんなことは思わない。異形になっても何ひとつ変わらない人へと。

「痛くはない」
 無痛覚のためだけじゃない。護符も守ってくれたはずだ。
「俺達はのんびりしすぎた。ひとまず九尾弧の珠はデニー達に任せて、川田を連れて大蔵司を探そう。日が沈むまでに」

(つい)! 私もそう思っていた。でも夏奈さんがいる。二人だけで向かっていいの?」
「……みんなで行こう」
「いやだ。王姐は戦いが近づいてピリピリしている。ウンヒョクさんにも怒られる。あれ? 鶏子ちゃんが暴れて毒を撒きちらしている。護符が怒った巻き添えのせいだ」

 つまり思玲とウンヒョクもダメージを受けた。俺が護符ごと一瞬で弾き飛ばされたから重傷でないだろうけど、俺を下から抱えて浮かぶ異形を成敗したいだろうな。

「我が主……ひどい傷。焼けて出血は少ないですけど背骨が……急いで治します」

 すぐ上で忍の声がした。見上げても姿は見えない。自分の背中は見たくない。

「ドロシーちゃん。さすがに怒るよ」
 夏奈の声もしたけど、彼女こそ感情爆発させてはいけない。

「ごめんなさい。だけど私だって、人に戻れば口づけで哲人さんをビンビンにできる。でも夏奈さんの前ではやめる。だから先に行ってキスしておく」
 ドロシーが、俺が大事に抱えたリュックサックのファスナーを開ける。
「異形の私となら玉に触れる必要ない。私がスピードアップできるように、小さくしてあげる。もんでぉぐいちん、とんぬーとんぬー。ぽ~んちゅって、しゃおしゃん」

 出だしを覚えてしまった呪文をぶつぶつ唱えだす。

「やめろ!」
 有能な飛び蛇さえも予測不能。夏奈にしがみつかれた忍がジャージ姿をさらす。飛びかかってくるけど、
「……わ、我が主と思えぬほどワイルド。それでいてダンディ」
 その頬が赤らむ。

 お天狗様さえ対処不能。俺は小さくなっていた。仰向けのドロシーにリュックごと抱えられていた。

「どこがだよ。凶悪な面。それってカミツキガメだろ」
 夏奈が俺を憎々しげに見ている。
「千葉の沼を侵略する特定外来生物だ。捕獲したのが市役所から逃げたこともある。はやく駆除しろ」

 なんてことだ。またも異形というか亀になった俺を、夏奈は忘れてしまった。それどころか俺を倒せと教唆している。

「夏奈さんのせいで混乱しだした」
 混沌の源泉のドロシーがぼやく。
「急ごう。大蔵司を見つけてくるから、みんなはデニーさんと合流して」

 俺をリュックサックに押しこみ、肩にかける。同時にビュンと飛ぶ。

「まずまず上策かもしれない。このまま二手に別れましょう」
 真横で忍の声が聞こえた。「夏奈さん、亀は樹海奥深くに捨てるので落ち着きましょう……一人だけだと重い」

 俺が青木ヶ原の生態系に影響をもたらしてしまうだろ。

「テツトちゃん、いまのは方便だから気にしちゃダメだよ。噛みついたら私も嚙んじゃうからね、へへ」

 馬鹿でかい声を聞きながら、カミツキガメは腹の甲に押された大きな玉を見る。内側から外側へと、かすかにひびが入っていた。



**デニー**

「珠が見つからぬ以上、引き返すべきでは? あなたの顔色は決してよくありません」

 黄衣部队(エリート部隊)の一員がデニーに声かける。それは昔からの名称に過ぎず、ここにいる四人ともてんでの服装だ(一人は黄色いTシャツだ。誇りをもって黄色をまとうものもいる)。

「私はあの獣人を信じる。奴は松本哲人の右腕だ。ついていこう」
 接点は少ないが、きっとそうだろう。さもなければ日没直前まで放置しているはずない。

 川田という隻眼の獣人は、先頭で匂いを追っている。勘に頼っているようにも見える。木の根と岩で歩きづらいこの地で四つん這いを続けている。

「まだ捕捉している。盗っ人はここから離れようとしない」
 振り向くことなく私に告げる。

 しかし残り二時間だ。満月を迎えたら処分するしかない。野放しを続けたら私の責任になる。

「九尾狐の珠を手にしたら上海へ帰ろう。この国に義理立てする必要はない」

 デニーは隊員達に告げる。川田がちらりと振り返ったが構うことない。
 日没までに見つかればいいな。お前の命は私達が握っている。無防備の背中に私が扇を振れば、気を失い終わりだ。

「デニー様お考え直しを。あなたは覚えてないですけど」
 ヨタカの姿の露泥無が樹間で情けない声をたてた。
「ドロシー様も異国の方なのに、誰よりも戦っております。おそらく異形になってです」

「気色悪い者の話はやめろ」

 梁勲に孫などいない。美しい娘とともに戦ったことなどない。進んで異形になる変態など、松本哲人だけで充分だ。
 もちろん私は松本を認めている。だからここにいるのだろう……。そんなくだらぬ理由で私が? 頭が痛くなる。

「町まで戻るべきです」
 露泥無が華奢な女の姿になり私の前へ立つ。
「電波が届きましたら沈大姐に連絡しましょう。あの方は覚えています」

「頭領はデニーだ。この人の指図に従うだけだ」
 隊員の女性が扇をだして威嚇する。チーム内でも意見が割れている。

「川田にだけ任せず私達も気配を探ろう。敵がいるなら狙われる」

 デニーの言葉とともにチームが縦隊に戻る。鬼や犬。それぞれの式神達が囲むように守っている。

「露泥無も鳥に戻れ」
「は、はい」

 こいつは私の肩にとまる。私を大姐と同じと思っている。振り払ってもいいが、このままでいさせてやろう。無事に九尾狐の珠が見つかれば、こいつは処刑だ。
 なぜにここで殺さない? 隊員達も不思議がっている。ただ単に処分したくないだけ。誰かと約束したわけでもないのに……頭が痛い。割れるほどだ。

「休憩しよう。川田もだ」

 私は溶岩が固まったごつごつした岩に腰かける。ペットボトルから水を飲み、煙草に火をつける。銃弾を受けたわき腹が痛い。弱みは見せないけど、私だって癒しを授かりたい。
 誰に? 頭こそ痛い。

「休むと松本が怒る。そしたら姉御も怒る」
 川田が見おろしてくる。

「王思玲のことか? 彼女は強い心で牽引する。だがそれだけだ」
「姉御はドロシーだが、思玲はここでは一番怖い。一緒にいたらという意味でだ」

 多弁になってきた川田が森を見あげる。

サワサワサワ

 忌むべき闖入者に木霊どもはご機嫌斜めだ。私は煙草を消して窪みに捨てる。横根瑞希の言葉を思いだし、手を突っこみポケットへしまう。

「藤川匠を見つけても戦うな。俺と一緒に追うだけにしろ」
 この獣人は私に命ずる。
「姉御と松本の到着を待て」

 仲間面のこいつが鬱陶しい。

「今度は誰だ? 松本ってのは異形友達か?」
 こいつを抑えられる者などいない。やはり夜を待たずに処分するか。露泥無ともども。

「うまくないな」

 川田が跳躍する。木の枝をしならせてジャンプを続ける。瞬時に遠ざかる。……私の殺意を感じとったか。

「追わなくていい。あれが暴れようが、狩らなかった影添大社の責任だ」
 何に義理立てしたのか、もしくは何が怖かったのか知らないが……!

「皆様、ご注意を――」

 後方を守る鬼の声が途絶えた。ほかの式神達の悲鳴が続く。断末魔の叫びも。
 隊員達が鍛えられた動きで私のもとに集結する。

「ぼ、僕は逃げません。援護します」
 肩にいる露泥無が闇と化し離れる。

「川田の仕業か?」
 違うと思いながら声をだす。

「私よ」
 薄暗い樹海の奥から――四方すべてが奥だが――女の異形が現れた。漆黒のチャイナドレス。片目以外を覆った漆黒のニカブが不釣り合いすぎる。
「デニー、まずは貴様を殺す」

「そういうこと」
 その隣に悪霊のごとき邪悪な存在が、幼い少女の姿で浮かぶ。

「生まれ変わりの手下に戻ったか?」
 薄く笑みを浮かべ、私は立ち上がる。

 それでは百人殺すと宣言した異形を倒そう。あの人から授かった冥神の輪を披露するときが来た。

 あの人とは誰だ。頭痛は激しくなる一方。




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