五十四の一 プレリュード

文字数 7,109文字

「松本起きろ」

 バイト帰りの川田に起こされる。どうせ焼き鳥臭いだろうな。
 こいつの部屋だから従うけど、まだ寝たばかりだよ。……まったく勉強がはかどらない。テキストが1ページも進んでない。自分の部屋で集中して……。

 うんざりうんざり。
 目を開ければ、ただの勤勉学生だった俺は赤い影に覆われていた。
 魄の感情が高まりだしている。そりゃこれだけこき使われたら、魂がなくても辟易とするだろうな。今度はどこへ連れていかれる?
 四箱を開ける前へ頼むよ。
 そんな願掛けする間もなく足が地面につく。林から屋内だ。

「靴を脱げ!」

 折坂さんに怒鳴られる。……裏殿の客間か。

「それ以前の問題だろ」
 麻卦さんが、スマホで遊ぶ無音ちゃんを抱っこしたまま立ち上がる。

 俺達は公園から函館経由で土足のまま戻ってきた。俺、川田、横根、七実ちゃん、夏奈……じゃなくて、この人誰?
 でかい麦わら帽子をかぶった女性が立ちすくんでいる。日焼けして化粧も薄いけど、とてもきれいなアラサーほどの女性だ。背もあって、それこそ女優クラス……。

「主よ。ここはどこですか?」その人はつぶやく。

「……友真(ゆま)様」
 麻卦さんも唖然としている。
「お前らは何なんだ」

「あう、あうあ……」
 無音ちゃんが泣いている。手を女性へと伸ばしている。人の言葉を必死に発しようとしている。

 それよりも「……夏奈は?」

 母親であっただろう人は幼い娘を見ている。七実ちゃんと横根も二人を見ている。川田は折坂をにらんでいる。
 俺だけしか気づいてない。

「夏奈はどこだ!」人の声で怒鳴る。

 全員が俺を見て、それぞれが我に返る。

「また闇に覆われた。今度ははっきり見えた。赤い影の人の姿だった」
「こ、声も聞こえた。夏奈ちゃんを食卓に連れていく」
 ようやく七実ちゃんと横根が青ざめだした。

「くそ、くそくそ!」
 大失敗だ。あいつらが夏奈の都合に合わせるはずなかった。
「魄、来い」
 六魄へと命ずる。なにも起きない。
「俺に従え。俺のもとに来い。夏奈を返せ」

 揺らぐ影がいくつも現れた。でも、こいつらじゃない。

「はぐれ魄の仕業か。だが先ほどここに現れたのは五体だけ……奴らはおかしかった。魂を運ぶはどの魄にもできるとして……まさか魂を常に隠して……」
 折坂さんが麻卦さんをにらむ。
「もはや理性を保てない。狸、どうにかしろ」

「それで呼ぶな。――権宮司。ここは私にお任せください」
「あうあ……あうあ」
「了承なされたようだ」

 母だった人へ手を伸ばすだけの幼な子をおろし、麻卦さんがポケットからスマホをだす。

「俺だ。どうなった? ……殴ってない? ……わかった。宮司はそこにいるのだろ。ちょっと待て」

 無音ちゃんは母へと抱きつく。
 麻卦さんは俺へスマホを突きだす。

「部外者が口を滑らすのは罰しない。そうだとしても絶対に宮司を引退させるな。そしたら無音権宮司が継がれる。その方の(めい)があれば、影添大社は気兼ねなく本性をあらわにできてしまうからな」

 友真さんは戸惑いながらも、我が子を抱き上げた。無音ちゃんは母の胸で泣いている。
 執務室長が望むことは伝わった。俺はスマホに耳を当てる。

「もしもし。俺達は急いでいる」
『なんだろうと師匠に頼まれようと、私はただの人を二度と痛めない。救いのないデブだろうが、弱いのならば守るだけ』

 ざわめきを背景に、若い女性がぶっきらぼうに告げる。

「だったら俺が説得する。宮司をだして」
『君は誰? おっかないね。太平洋を挟んでいても分かる』

 この人はくすくすと笑う。すぐに男の声が聞こえた。

『グッドモーニング、麻卦か? この娘は馘にした。新しい護衛はヨーロッパの魔導士がいい。髪の色にも性別にもこだわらないが十代だ。写真をすぐに送れ』
「一度しか言わない。すぐに宮司をやめろ。さもないとご先代が怒る。俺もだ」
『ひ、ひえええ』

「……代わった」
「代が改まった」
「私達の主が新たなお方になった」

「こいつらが認めたならば、今より影添大社の宮司は無音様であられる」
 魄達の陰うつな祝福のなか、麻卦さんが宣言する。
「摂政である俺が命ずる。折坂は護りを破壊されたここを守れ。夜を迎えても……迎えたらどうすべきだ? やっぱり自分で決めてくれ」

「まず就任の儀を取り仕切れ。仕来(しきた)りは守れ」
 折坂さんが言い返し「……この方をどうする?」
 無音ちゃんを抱く友真さんを見つめる。

「もちろんデニー殿に依頼する。では俺は宮司を内宮へお連れする。折坂も来るか? 保てるか?」

「私が今夜平静でいられるはずない。なのですることは――魄どもよ。私を桜井夏奈のもとへ運べ」

「往路だけならば」
「だが連れていくのは二人」
「再び死と歩みだした王も」
「我らが追放された場所へ」

 展開が読めないけど、つまり折坂さんは夏奈を助けに向かう。死者の王である俺も一緒に。

「俺も行く」
 川田が俺に抱きつくと同時に、またも影に覆われる。



 **麻卦執務室長**

 折坂……どうしちゃったんだよ。なんで龍を助けに向かう?
 ここから俺の踏んばりどころだ。さもないと獣人は戻ってこない。

「禰宜違った宮司は儀式を執行する。あんたはこの三人の記憶をピンポイントでしっかり消してくれ」

 隣室のドアに寄りかかり腕を組み一連を見ていたデニーが、薄く笑う。
「ちょうど公園で一服したかった。だが私の術は高いぞ。ドロシーがここに与えた損害さらに煙草一本と相殺だ」

 麻卦はそこまで歩き、ポケットのパーラメントを箱ごと渡す。
「半値でどうだ?」

「すべてを赦してやってくれ。適正な価格ならば私達不夜会が肩代わりする。彼女の罪も私が背負う」

 松本以上に魅入られたな。海の向こうに本当の災禍を持っていってくれる。そんな言葉は口にしない。

「新しい頭領さんに貸しを作れた。それで手を打ってやら」

 記憶なき松本ほかを追いこむ必要もなくなった。今回の損失の穴埋めに、今後は王思玲と大蔵司を安くこき使おう。俺らが上海と仲良くなろうと香港とは手切れにならない。連中は仕事をとるため不問にする。世の中は金が八割、心が二割だからな。

 これくらい解決しただけで安堵できない。隣室の女子三人に目覚める気配はない。ドロシーはもちろん大蔵司だって起こすつもりはない。王思玲は二日ぐらい寝るべきだ。

「川田君達はどこへ行ったのですか? テレパシーをやめてください」
 謎の闖入者である娘が騒いでいる。

「……どうするのですか?」
 横根瑞希が友真様を見ながら尋ねてくる。

 自分の身より優先した。やっぱりこの子は、ただの人間のくせに強いな。ここにいれば、じきにまた魂を削りだす。

「横根君達は私と一緒に来い」
 デニーが人の言葉で告げて「その人は何も思いだしてない。いまの騒動を消すだけで済む」
 友真様を見ながら忌むべき声で言う。

 その声を聞きとれる麻卦は思う。
 今日はここまでだ。

「五十八代目宮司であられる無音様。いつまで取り乱しているのですか」
 麻卦が人に聞こえぬ声で告げる。

「あう、あう」でもこの子は泣くだけだ。

 母の胸で泣く無音ちゃんを引きはがしたい。
 だけど友真様の戸惑いと恐怖が、慈しみの笑みに変わる。

「私は修行の身です。でもすがってくれるのならば、あなたの心の母となりましょう。……やはり私は神にすべてを捧げるのは無理かもしれない」

 この人も素晴らしいな。ただの人なのに。

「あなた様をいつか必ず迎えにいかせます」
 麻卦は気づかれぬよう頭を下げる。届くはずない心の声を続ける。「なので今日はお帰りください。すべてを忘れてです」

「……お母さんの心が聞こえた」
 無音様が泣きやんだ。「麻卦。私は宮司だな。影を添わせ、人の世を正すのだな」

「その通りです。では内宮に向かいましょう」
 さてと、人の声で言わないとな。
「女よ、そのお方をおろせ。ここからすぐに立ち去れ」

「……これは神の試練でも罰でもない。だけど悪魔のごときあなたに従いましょう」
 友真さんが無音ちゃんをおろす。「さよならね」
 我が子だった子へと微笑む。

「さあ行こう。騒がなければすぐに終わる」
 上海不夜会の新頭領が部屋を出ていく。

「行きましょう。この人達は信じられる人です」
 利口そうな娘が友真様に言う。

「ここにおられるすべての方に神のご加護を」

 もう一度友真様が娘へ微笑む。無音様も微笑みを返す。友真様が行ってしまわれた……。
 なおも一人だけが残る。くりっとした瞳がかわいいな。なんで松本は彼女を選ばないのだろう。人だった川田のためじゃない。だって松本は友より女を選ぶタイプ。なぜに桜井へ惹きつけられた?

 強い眼差しが俺へ向けられていた。

「二人はいつか会えますよね。それまでは私がこの子に寄り添います。記憶を消されてもです」
 瑞希ちゃんが頭をちょこんと下げる。二人を追いかけていく。

「心だけで充分です」
 麻卦は届かぬ声をかけて、その背にも頭をおろす。
「では私どもも向かいましょう」

「うむ」宮司が手を伸ばしてくる。

 この子が抱っこをせがまない宮司になれたら、あの方を迎えにいくさ。そのためには、これから厳しく接しないとな。

「これが最後ですよ。ハンカチを使いなさい」

 麻卦は涙と鼻水を服で拭いた女の子を抱きあげる。香港から届いた最新のメッセージを思いだしながら。

『恥ずかしながら、我らの指導者であった梁大人が魔に憑りつかれた。孫が日本にいる、それを助けると妄言を吐きだした。最悪を覚悟してほしい』

 梁勲は間違ってない。孫娘が異形になったり人に戻ったりで記憶がショートしただけだ。だけど古来より封じた強大な十数体の異形を解放し、この国に向かわせるのは勘弁してくれ。そいつらが魔女の手下になりそうな予感しかしない。

 デニーがいない隙に、手もとで寝ているドロシーを始末すべきだ。俺は無音様の式神じゃない。ご先代の怒りなど俺は受け止める。
 なのに俺が勝てない相手なのははっきりしている。そもそも折坂が行動に移さない。それどころか龍の救出に向かった。無音様を置いて……。
 あいつでさえ取り込まれはじめたかも。龍も藤川匠も破滅への前奏曲に過ぎないかも。

「おい狸。見当を誤るなよ。頼れる者の力になるだけだ」
 抱えた子が間近で見つめてくる。「そう伝えろと、ご先代様のどなたか言った。内宮に急げ」

 見守ってくれてたのか。だったら期待にこたえてみせるさ。あなた様ぐらい間抜けで大層な奴に、これより後は任せて。



 **松本哲人**

 今朝来たばかりだから分かる。真っ暗闇で何もない宙ぶらりんの世界。ここは冥界だ。
 はやくも三度目。藤川匠に殺されての一度目は、

夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈……

 俺の魂は桜井夏奈にしがみついて、この虚ろな空間に浮かび続けられた。
 そして夏梓群に救われた。
 そんで今は、

夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈夏奈!

 ふたりの獣人とともに桜井夏奈を救うためにやってきた。

「夏奈はどこだ! 探せ! 匂いを嗅げ!」
 だから二人に命ずる。

「影添大社に従属した魂の抜け殻どもは去った。私達と関わるのは、はぐれものの魄だけ。見つけられるはずだ」
 すぐ隣から折坂さんの声がした。
「月に支配されない場所は心が落ち着く。川田は冥界に潜んでいるか?」

「俺はここが嫌いだ。折坂が一人でいろ」
「私も苦手だ。……白虎の匂いがした」

「暴雪の?」
 声だけの世界。ほかと同じく俺の言葉も浮かんで消える。

「貪の匂いもした。桜井を狙っていた」
「ただしくは龍の資質をだ。もとより強く復活するためにだ」

 異形なんてクソみたいな連中だらけだ。俺は怒ろうと手に独鈷杵は現れない。憤怒の法具も藤川匠を選んだままだ。

「どこにいる?」手ぶらのままで尋ねる。

「私達を恐れて貪は逃げた。だが白虎は執拗だ。奴の気配を追えばいい」
 そう言って折坂さんが俺の左肩をつかむ。

「また食ってやる」
 クソみたいに笑いながら、川田が俺の右肩を握る。獣人達に引きずられ闇の中を進みだす。



 **横根瑞希***

「黒乱を貸したままだから、俺は裏殿に行く。こいつを連れてな」
 大きいバイクに乗っていた人が空へ指さす。なにも見えない。

「なんでわざわざ人の声だ」
「そりゃ聞こえるように。じゃあね瑞希ちゃん」

 この人はビルへ去っていく。公園で立っている人は二人だけになる。

「どうして誰もいないのですか?」
 割れるほどに頭が痛い。必死に耐える。

「人除けの術を薄く張っているからだ。それに私がいる限り、どの式神も現れない。名を呼ばれるのを警戒してだ。……君達のおかげで、なによりあの人が心の声でも多用するおかげで、この国の言葉に堪能になれた」

 緑色の目のアラサーが、たどたどしい日本語で笑う。公園の砂場へ吸い殻を投げ捨てる。

「北海道にいた者が東京で目を覚ました。あり得ぬことだろうと、記憶は改ざんされるので心配する必要はない。それに式神どもが適当な場所へ運んでくれる。人の目に見えない狼が横根君を運び、なおも守ってくれる」

 すでに、あの子の母親と七実さんは地面にうつ伏している。この人が大きな扇を仰ぐなりだ。
 怖い。頭が痛い。……悲しい。

「私もいたのですよね?」
 横根瑞希は最後に尋ねる。

「ああ。私とともに戦い、千年は存在しただろう邪を屠った」
 この人はまた扇をひろげる。だけど私をじっと見る。
「その件の礼をしてなかった。叶えられることならば聞いてあげよう」

「七実さんの携帯電話を没収しましたよね? 私のはやめてください。……それと」

 記憶を残してください。そんなことは頼まない。私が望んでいたことは……。

「松本君を本来の松本君に戻してください。川田君も。……桜井夏奈も。夏奈ちゃんも」

「手助けはする。そのために邪魔な存在を私が連れ去ってあげよう」

 まただ。ふいに記憶が口を開けた。

「ドロシー……」
「思いだしたのか。君には何重にも扇を振るうべきだな。――怖がるなよ。あの人の記憶も消してやるから」
「ドロシーの?」
「松本の卑しい護符が離れたら、即座に全てを忘れさせてあげられる。龍もいなくなれば、意地汚い松本哲人は君のもとに向かうかもな」

 この人はいきなり扇を振るう。

「吸い殻を拾ってください」

 かろうじて口にだし、私の意識はなくなる。



 **麻卦執務室長**

 麻卦は板の橋を渡らずに、無音宮司を濡らさぬよう大事に抱えながら、内宮への水槽を進む。女の子をそっと降ろし、自分も這い上がる。
 無音様はてくてくと内宮中央に進む。主の登場を、すでに百体ほどの魄達が待ち構えていた。

「就任の儀とはなんだ?」

 新たな宮司の問いに、ずぶ濡れの執務室長が答える。
「堅苦しいものは不要です。大事なのはあなた様の力を下僕に見せること。今後の影添大社はあなた様に心服します」

「難しくて意味が分からぬ。だが私が力を見せねば、折坂は帰ってこれない」
「左様です」
「そのために私は何日寝ちゃうの?」
「『寝こむ?』のがかっこいいです。宮司はまだ若すぎるので、おそらく三日」
「わかった。始めるぞ。約束は守ってね」

 無音様がかわいく深呼吸する。そしてつぶやく。

「臨影闘死皆陰烈在暗」

 戦いで死んで魂に去られた魄どもが動揺する。狂死した魂や自ら死を選んだ魂の乗り物だった魄達が怯えだす。だが一瞬だけだ。その強い節を即座に受け入れる。

臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗
臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗

 魂なき敗者どもも唱えだした。人になき力を持って生まれたために、人の世から掃きだされた方々が、救われるために、報われるために。

「臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗……ふう」
「まだまだ今から始まりです。頑張りましょう」

 人でなき麻卦は叱咤激励する。俺も折坂もこの子の式神じゃない。ご先代との約束によりここにいるだけだから、主であるこの子に強い言葉をかけたっていい。
 何のために? そりゃ、この子を母親に会わせてくれた娘を救うためだ。折坂だって同意したから向かってくれた。そういうことにしておこう。

 銭勘定できる時間はとうに過ぎた。だって折坂は魔女に取り込まれた。何を見たのか知らないけど、おそらく無音宮司もだ。
 そして俺は松本哲人に取り込まれた。

 終わっても誰も傷つけないで。

 そんな無音様の願いなんて必要ない。生き延びたものすべて、関わった全員をゆるす。

「起きて最初のご飯はコンビニのプリンがいい。……臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗」

臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗
臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗
臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗

 幼き声をなぞるように、百体の魄が低音で続く。その影が赤くなっていく。
 すごいぜ。さすが無音様。影に添いまくり。影を従えている。大合唱だ。
 尻に響く。ずっと昔にあの方に剥がされた尻の皮が痛みだす。でも心地よい懐かしい痛み。

臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗
臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗
臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗
臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗
臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗、臨影闘死皆陰烈在暗

 魄どものうなりはまるで太鼓……鼓動じゃないか。見事なまでの前奏に俺まで腹を叩きたくなる。
 いいぞ、いいぜ、もっと高めて冥界まで響かせろ。




次回「ビートの虜」
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